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43話 模擬戦

「それ邪魔だろ」

「大丈夫だ問題ない」


あやめは体にありったけの銃火器を身に付け、コートに立っていた。 


こんなことを言っているが身に付けているのは全て拳銃、だがその合計重量は約20kgと特に鍛えてもいない少女が軽量のプレートアーマーを着ている様なもの、ぶっちゃけしんどいし脱ぎたい。




「なんでアイツあんなにピストル付けてんの?」


コートの外ではいつもの三人とジェットが試合を見守っていた。


「あーいや、さっき装備を選んでた時なんだけど」




あやめは比較的に技術を要求しないとして銃を選んでいた。 

だがあやめの銃の知識は皆無なのでどれを選べば良いのか分からない、なので手当り次第に身に着けることにした。


「それ動きづらくない?」

「いや一度に使うわけじゃないよ」


腕輪に銃を全て仕舞う。


「じゃあ登録しに行こうよ」



次の時間に模擬戦を希望する人は担当の教員に参加を申し込みするのだがこの申し込みの方法がなかなか斬新で、担当官の腕輪からパソコンのウィドウの様なものが空中に出現し、その参加表に自分の腕輪を当てて登録することができるらしい。 


さっそく登録してあの生徒の名前を探すが、名前を聞いていないことに気付いた。 


まあ顔写真が載っていたからすぐ分かった

、エリーク・ニャフ・メーレって名前らしいが多分どっかの貴族とかそんなんだろう。


「登録完了」




次の時間になるとアリーナに6つの水晶玉が設置され、起動するとそれぞれドーム型の結界が展開される。

どうやらこの中がコートになるらしい。


時間になったので中に入るとエリークが先に待っていた。


「一度断っておいて来るとはな」

「いやいきなりあんなこと言われたら大体の人は断ると思うよ」

「・・・そうか? 一度も断られたことないぞ」


これは私の価値観が合ってないのかもしれない。 

 審判がコート内に入って来ると模擬戦もとい試合のルール説明が始まる。


「使用EFはお互いに一つのみで交換は無し、武器の数に制限はありませんが試合開始後に召喚できません。 

そして先に相手EFのMPを一定量削り切った方が勝者です。 なお残りMPはピューパの他にこのボードに表示されます」


MPは魔力を魔術言語で表した単位で、要するにこのMPがHPで、これが0になったら負けということなんだろう。

 取り敢えずハンターに変身して腕輪を見てみると宝石にHPバーの様なものが表示されていた、これが魔力なんだろう。


対戦相手を見ると相手もEFに着替えていた、鎧を着ているからあれがナイトなんだろう。


「あっ」 


あやめは仕舞っていた銃を全て呼び出し身に着ける。


(交換するからリロード無しで連射できると思ったのに)



つまり弾が切れたら銃を召喚して交換することで一人三段撃ちを行おうとしていたが、ルール上この方法では不可能だと分かったので最初から全て出すことになった。



「それ邪魔だろ」

「大丈夫だ問題ない」


お互いに武器に手を掛け、開始の合図を待つ。



(いや別に勝ちたい訳じゃないし、どうしてもって頼まれたから決闘受けただけだから負けても良いんだけどね)



そして開始の鐘と同時に銃をホルスターから抜き、解き放つ。


「開幕アタック!」



洗練されているわけでもない極めて常人の早撃ちは、運良くヘルムに命中しエリークを倒す。


「勝った!…あれ?」


動かなくなった相手を見て勝利を確信したが鐘が鳴らない、ボードで相手の残り魔力を確認するとまだ半分以上残っていた。

もう一度倒れた相手を見るとゆっくり立ち上がろうとしていた、どうやら早とちりだったらしい。 


だが動揺する事はなく、空になった薬莢を排莢しようとする…するが時間が掛かり再装填した頃にはもう相手の剣が届く間合いに入っていた。


銃をもう一度構えると撃つ前に剣で弾き飛ばされ、二撃目を剣銃を抜いて刃で逸し片腕で別の銃を抜き、がら空きになった腹部に密着させて引金を引く。


すると弾は六つの銃口から全て放たれ、相手の魔力を大きく削るが怯む様子がなく、三撃目を繰り出してきた。


あやめにとってエリークは自分より強い相手だと認識しているが、鴉と比べると圧倒的に弱く剣筋も予想でき頑張れば避けれたが、体が追いつかなかった。


「グァップ」


剣でぶっ飛ばされ地面に転がる。 


(あー多分これ肋骨やったわ知らけど、あと何かごっそり減った気がする)


取り敢えずこの状態で重りになっている銃をいくつか捨てる。


「さっきの威勢はどうした」

「そもそも突っかかって来たのはそっちでしょ、私がなにしました?」

「お前には関係ないだろ」


なんだこの言葉のドッジボールは、まぁ私に絡む理由は大体予想が付く。 

大方あの時に一緒に居た女子生徒に良いところを見せようとしていたけど、私がその機会を奪ったとかそんなんだろう、コートの外に居る二人をチラホラ見たし確定でしょ。 


絡まれた理由が分かるとなんかどうでも良くなってきた。


「それよりお前はさっさと起き上がったらど」


エリークが話し終える直前、エリークのMP切れで試合終了の鐘が鳴り響く。


「なっなんで」


最後に油断しているエリークのMPを削り切ったのはあやめが寝ながら適当に撃った弾丸だったそうな。

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