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40話 体力測定

ニ時限目は実際にEFの召喚を行うことになった。 教室で各々が手に入れたマギアで変身する。

 マギアを使うとマギアが粉々になり制服に変身した時と同じく頭上に魔法陣が現れ、制服から丁度良いサイズのレザーコートに替わる。


「鎧じゃないんだ…ふ〜んでも格好いい」

「それはハンターね、ナイト系のマギアを使えば鎧が出るわよ」

「そうなんだ…随分、野性的な格好してるね」


アグネスはコロッセオで闘う剣闘士の攻めることのみに特化した鎧と、似たような露出が高いEFを着ていた、俗に言うならビキニアーマー。 

 本来なら彼女の同年代と思えない魅惑的な容姿が視線を引き付け、同性である私でも目を背けてしまいそうだが、それは私の意思に反して視線を釘付けにした。


「ムッキムキだね…」

「そう?」


脱いだら凄い、即ちマッスルであった。

 そんなこんなで他のEFを試していると授業は終了する。

 

三時間目はクラス合同でEFを着て体力測定、ダンジョンの中のような体育館で行うことになった。 此処で使えるEFは決まっており、最終試験のダンジョンで手に入れたサーチャー、理由としては全員が必ず所持しているからだ。


「皆、同じEFのはずなのに見た目違うね」


あやめが身に着けているサーチャーは、王道RPGの初期冒険者が着ていそうな身なりをしているが、他の人は自身の種族の特徴に合わせて形を変えており、アグネスに至っては翼を出す為か背中が露出している他、セーターの様なものを着ている。


「そうね…サーチャーってその種族あった形に変わるって聞いていたけど、地元の服に変わるとは思ってなかったわ」


どうやら種族ごとに合わせて変わる仕様らしい。


(そういえばアビーさんも似たようなセーターを着ていたけど、種族同じだし出身も同じだったりして)


こうして準備ができた生徒から体力測定が始まった。 まあ体力測定と言うのは名ばかりで実際にやることは障害物競走。 

 それも一直線の通路に仕掛けられている罠を掻い潜りゴールを目指すもの。

 

「ふっふ〜ん」

「チッ…」

「…(今すぐ帰りたい)」

「え〜とえ〜と」


それに付け加えてどこか上機嫌で鼻歌を歌っている黒髪の男子生徒を凄い形相で睨みつけるパツキンのにーちゃん、そして先程から二人を見て不安そうな振舞をする女子生徒、恐らく関係しているのだろう。


 本当はアグネスと組みたいが異種族同士に差を無くす為、同じ種族同士と組むのでアグネスは他のサキュバスと組むことになった。

 そしてこの状況から救いを求めようとアグネスにアイコンタクトを取るが、笑顔で手を振ってくれるだけで伝わらなかった。 


「位置について」


早く終わらせてこの空気から脱出しよう。

 

始まりを告げる空砲と共にあの二人は前に飛び出すと、次々と罠が起動しそれをずば抜けた身体能力で突き進む。

 一方であやめ達は二人に必死に付いて行く。 普段のあやめであれば付いていくことすらできないが、EFが身体を強化しそれを可能にしているのだ。 

 そしてこのことを実感しているあやめは少しハイになっていた。


(EFすっごい)


飛んでくる火球を避け、長い落とし穴を壁走りで飛び越え、進路を動いて塞ぐ壁の隙間に飛び込みゴールへ辿り着く。


「牡丹あやめ一着、ステラバース2着」


どうやら私が一番のようだ…いやちょっと待ってよ、前に居た二人は何処に行ったの?

そんなことを考えていると遅れて二人がやって来た。


「ステラ早いね」


調子に乗って走っていたらいつの間にか二人を追い抜いていた。


「えっとこの人を追いかけてたらいつの間にか」

「え…(こやつ)」


三人の目線があやめに向く。


「じゃっじゃあさよなら」


なにか言われる前に急いで立ち去り、アグネスも終わったみたいなのでそっちに向かう。


「どうだった?」

「一番にゴールできましたよ」


一位を取れたのは実感が湧かないが、EFを着て動き回っただけで楽しかった。

 そして色々話していると全員の測定が終了し、ピューパに自分の成績が表示される。


「10段階で8…私は天才かもしれない」

「そうね、あやめちゃんどう見たって鍛えているように見えないのに、あんな動きできるから才能あるかもね」


ふふこのEFがあれば彼奴をボッコボコできかもしれない。


「アグネスさんはいくつ?」

「私も8よ、サキュバス基準だからちょっと激しいけど…うん? あそこなんだか騒がしいわね」


アグネスの目線の先を観ると、一箇所に沢山の人が集まっていた、なにをやっているのだろう。


「行ってみる?」

「気になるけど、あの人混みはちょっと」

「じゃあ上から行きましょ」

「はい?」


アグネスはあやめを抱き上げ背中から翼を出し、あの集団の真上まで飛んでいく。

 そしてそこから集団の中心を見下ろすと、さっき組んだ三人がこの騒ぎを起こしていた。

EF:サーチャー


メジャーなEFで特質した能力は無いが、どの種族が着てもその種族に合うように調整されて最初の装備として優秀。


崖や足場が無い場所を想定されているので、手や足を壁に貼り付けて移動できる。


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