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38話 伝説って?

元気があったら午後にもう一つ投稿します

3階の共有スペースにやって着た。 

 初めて此処に来たけど見た感じあんまり人が居ない、でも部屋の中心でテーブルを四人で囲って何か盛り上がっている。 

 まあ何をしていようが私には関係がない。


 私はその集団を無視して神谷さんを探す、だが部屋全体を見渡す限りあの集団以外に人が居ない、部屋を間違えただろうか、いや入る前に部屋の名前を確認したから間違えてないはず、きっとトイレだろうし座って待ってよう。


(それにしてもあの人達は何してんだろう?)


興味がないふりをしたが実は少し、いや凄く気になっていた。 でなければわざわざ入口から遠い、あの集団のテーブルに近い席まで行くわけがない。 

 あやめは神谷を待ちながら気づかれないように聞き耳を立てる。


「俺は場のドードードドに魔石を与え、虞鳥デスペラードードに進化、そしてデスペラードードでバジリスクに攻撃」


「伏せカード発動グルメなグール、攻撃してきたドードを食べてその満足度によって魔力を回復する」


「ドードの固有効果は肉が固く満足度は低い、よってあまり回復できない」


「なら俺は続いて調理カード禁断の蜂蜜を発動して肉を強化、そしてバジリスクの能力により俺の勝ち!」


「あ~負けた」


よく分からないけど勝敗が決まったようだ、内容はさっぱり分からなかったけど何かのカードゲームだと思う。 

 あと聞き覚えがある声がしたので悟られないよう目線だけ動かして集団を覗くと、神谷さんがそこに居た。


「結構面白いな、俺も集めようかな、金ないけど」

「学内ギルドのクエストとか受けたらどうだ。 試験終わったからギルドの話とかあんじゃないの」


学内ギルドとは文字通り学校内にあるギルドで普通のギルドとは違い、クエストであれば移動手段や普段は入れない場所への許可書、宿泊費など学校側が負担してくれるシステムの事である。


 なお学生自身もクエストを依頼することができるが、報酬は自費。


「クエストってやっぱモンスター討伐とか」

「採取、狩猟、ダンジョン探求とかまあ色々だ。 ところで光輝、お前さっき通信してたのその子か?」


神谷がそう言われて振り向くと、ようやくあやめの存在に気づく。


「あっ」

「じゃあ俺達は帰るわ」


テーブルにあるカードを片付け神谷を残し三人は部屋から出て行くと、神谷はあやめの前の席に移動する。


「呼び出したのにごめんね」

「暇だったんで良いですよ。 それで用ってさっきのですか?」


軽く否定すると神谷は腕輪から一冊の本を呼び出す。


「前に図書館で借りたやつですよね」


本にタイトルは書いてないけど、確か名前は星の雫って言っていた気がする。


「布教ですか?」

「そんなんじゃないよ…あった」


神谷は誰が見ても分かるウキウキした表情で本を開いて、あるページを見せてくる。 そのページを開くと絵が飛び出て動き出し、描かれている黒い鳥達が人々を襲い始める。 

 奇妙なことに鳥は嘴や爪ではなく剣や槍を使い人を襲い、黒い髪の人は魔法を使い、鳥を撃ち落とし舞い散った羽根が人の血で紅く染まり地獄の様な光景がそこに描かれていた。

 それ以外にも人々の身体に何処から垂れた糸が巻き付き、マリオネットのように操られているように見えて気味が悪い。 


だが本当に気味が悪いのは態々呼び出してこんな本を嬉しそうに見せてくるこの人なのかもしれないが、神谷さんのことだからカブトムシを捕まえて自慢する子供みたいな感覚だろうそしてあやめは本をそっと閉じる。


「うっう〜ん?」


あやめは目を閉じてプロメが前に言っていたことを思い出していた。


「プロメさんマジで子供時代こんなエッグい絵本読んでたの…それでこの本がどうしました」

「この本ってこの世界の色んな伝説が書いてあるだ。 そんでもってこれにはあの鴉が載ってんだよ」


神谷さんが言っている鴉は、再誕者ってブツブツ唱えながら殺意マシマシの彼奴のことだろう。


「神谷さんの読みが当たってそうなんで、この話は終わりにしませんか?」

「え〜なんで」

「いやだってこんなの調べたら絶対死ぬやつじゃないですか! 彼奴に勘付かれたらやばいですよ」


鴉は見つかったら逃げ場をなくしてくるタイプの負けイベと言ってもいい。 しかも彼奴は神出鬼没、もしかしたら学校にも現れるかもしれない。 


そう思うと恐くてしょうがない、だから考えないようにしてきた。


「大丈夫でしょ、これくらいで出てきたら俺は何回か死んでるよ」

「それもそっか」


なんだか無駄に恐がって損した気がする。


「それでこのページには鴉が人を襲っているんだけど、この人達は全員が転生者だと思うだよね」

「なんで説明も書いてないのに転生者だって分かるです?」


すると神谷さんはページを捲り、違うページを見せてくる。 


そこに描かれているのは獣の頭を持つ人と黒髪の人、獣は獣人で身に着けている王冠からおそらく王様かなんかだろう。 


黒髪の人はスーツを着た人間、人間の足元には魔法陣が描かれていた。 

スタービースト


原作星の雫をテーマにエルフリーデ社が出したカードゲーム


一部の人に人気

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