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俺のターン、俺は再び修行フェ、優先権の行使じゃ先にこちらから宣言がある

(いおっしゃっぁぁぁあああああ!!)


 勝った。


 勝てた。


 勝てたのだ。


 個人的に危ないからと禁じ手指定してた術まで使った。しかし、必要経費だ。思わず小躍りしそうになる体を抑え今やっている事を早い所済ませるべきと自分に言い聞かせる。

 なお今、俺は掃除をしている。海水を50mプール一杯になるくらいまで封印して、別途で用意したパルプ紙擬と一緒にブッパなしたのだ。そりゃぁ、汚れる。ビリビリ、ぐちゃぐちゃの紙、雑魚の死骸、海水の水溜りなどなど。それに、封召紙は作るのにそもそも結構魔石を喰うのだ。召喚速度そのもの早める為とは言え、それを破壊しなければならない戦法。さらに、コツコツ貯めておいた屑魔石が全部パァになった為、この合わせ技も個人的禁じ手指定だ。コストがデカすぎる。

 それでもやっただけの価値はあった筈だ。戦えば戦うほど、不平等にどちらも強くなる戦い。それこそ、投げも無しで防御を全部剥がされる最適化が発見されてからでは、成長してからでも勝てるかどうか、自信が無い。だから、今回の全力全開は、良かった筈なのだ。


(まぁ、それでも、アレだけ無茶したのに尻餅をつかせられなかったのは、ショックだ。初手でわざと投げ飛ばされた返しの二重封印破壊で終わらせられれば、禁じ手を使わさずに済んだのに。『備えよ常に』いや、『備えあれば憂いなし』か、予備を用意しておいてよかった。純粋な蹴りや殴りでは、びくともしないもんなぁ。)


 壁を殴った方がまだ有意義に思えるという例えが出てくる程度には、無理。何をどうしてるのかはわからないが、直感としては衝撃を完全に吸ってるのじゃ無いかと踏んでる。防御術を技で再現してると言い換えてもいいだろう。端的に言えばヤベーやつである。


 そんな事感じで浮かれながら掃除を終えて爺さんに報告をした所。


「そんな大仰な事をしないと出来なかったのかい?」


と驚かれた。


(爺さんあの殺人マシーンをご存知無い?いや、待て。もっとすごいやり方があるのかも知れ無い。)


「なら、爺さんならどおするんだよ」


「封印して、円の外で召喚かの、術を使うならじゃが、他にも・・・」


(その手があったかー)


 爺さん、戦闘センスが他の能力と比べてチグハグに感じるくらいずば抜けてる。故に、目から鱗に感じるほど的確な回答をすらすら出てくる。いくつもあるやり方。既に、試したものはいくつか有った。しかし、そもそも考えつきもしなかった、効率的に感じるやり方が出るわ出るわ。


(成る程ね、俺も円の中に居なければならないなんてルール無かったもんね、勘違いしてたけど。最初から扱う武器は取り出しとくのも参考になるな。へぇ、ミスリードか、そりゃサプライ全部黒で統一されてるのに赤い呪文がぼかすか飛んで来たら、驚くし初動をミスって死ぬ。)


 俺の勘違い、術の節約、ミスリードなどなど。多分叩いたらまだまだ出てくる事が予測出来るのだが。残念なことに俺の脳のキャパは限界のようで、色々処理落ちしてきてる。


(えっと?まず何から整理すれば良いんだ?。あー、とりあえず情報限界を絞るか。)


「ごめん、爺さん。一度にそれだけ言われても処理しきれないや」


「よって、この戦い方の・・・うむ?ふむ・・・確かにのう。」


 軽く1ダース戦い方を語り、まだまだ語る気だった爺さんにとりあえず静止をかける。それよりも俺には重要な事があるからだ。


「で、爺さん、生物系の召喚いつから訓練出来る?」


(この際、戦術関連は後だ。記憶の端に引っ掛けておけば何時でも、『こんなのがあった気がする』と必要なデータを引っ張り出す事は出来る。問題は、やり方のやの字すら分かってない状態なんだから。)


 と、理屈は立てては居るが実際のところワクワクしながら聞いている。すると爺さんは


「ふむぅ。シヴよ、残念ながら生物系の召喚は、教えられん。」


「はぁ?」


 突然とんでもない事を言われた。

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