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生き別れの娘?

そこには、人っ娘、一人もいなければ、城塞をこのような事態にしたであろう敵襲、敵影らしきものもない。あるのは荒らされた・・・いや、荒らされてない。本当にいきなり人が消えて、そして全てが燃えてたり、建物が崩壊してたり、敵襲ではなく、災害?いや不自然すぎる。もっと不気味なものだ。


俺:どうなってんだこれ・・・。

母:あら?あっち子供がいるわ。話を聞きに行けば。


現実世界から貫通した穴。母の方から掘削した穴から出てくる母。


俺:というか、母はその鏡でこっちの状況を把握できるし、脳に直接、情報送れるし出てくる必要ないのでは?

母:生で見たいのよ、異世界を。


俺:おい、ガキ。大丈夫か。

娘:いやー。やばかったわー。

俺:は?

娘:いやー。お前たちが穴開けまくったせいだろ。


かくかくしかじか。俺たちの影響というか、俺の先人たちのせいらしい。


娘:いやー、つい数十分前にさー、お前んところ祖父が来てな・・・。


え?死んだんじゃ。しかも祖父って。一体、何十年前の存在が数十分前に。


娘:お前たちのところでの時間の流れと違うかもね。とかく、ここでの数分ってあっちじゃ数十年だけど、その穴があれば都合よく、時間の流れとか矛盾点とかすきなだけ設定修正したりできんだろ?


なぜ、この娘がここまで知り尽くしてるかというと、


【ほぼ、私たちの能力が世界全体の存立レベルで危機をもたらした】


せいらしい。


娘:で、私たち対策班が世界列強諸国の命令で派遣されて状況把握に移行していた。これもついさっきの話だぞ。お前の祖父、


【今、あらゆる国を滅ぼしつくしてて】


更に


【私たちもそれに加担】


してるんだけどさ。


俺:そうか、別に異世界がどうなろうと


娘:いや、そいつ、【現実世界に異世界投射して現実世界滅ぼそう】としてるから。


俺:ですよねー。


やはり、この貫通する穴が全ての発端だった。


娘:だいたいおかしいのよ。異世界ものって。人間の心理現実で捉えられるものなんて全部異世界なのに、それをメタな描写使って、更に【ひずみ】を大きくしてるし。現代人の考えてることなんてわからんよ。


俺:娯楽作品で人類が絶滅・・・?宇宙1つ消えてなくなるのか?


娘:さっきからそう言ってんだろ。【この世界にはお前らが創造するであろう作品の情報全てが集約され】てるのに。


どうやら、現代人が、あるいは人類が過去未来現在に創造する作品の全てがこの世界では現実化してるらしい。そういう因果律的なもの――――――。


俺:未来の作品が・・・。未来予知どころじゃないな。


娘:当たり前だ。創作物のみならず、ノンフィクションから本とされるあらゆる媒体どころではない、ネットの記事からなんでも全部。情報とされるもの全てが集約される。


俺:未来の全ての情報が入ってるってすごいな。


娘;人間の心のなかなんてそんなもんだよ。で、この・・・馬鹿かお前ら。なんてもの作ったんだよこれ。


なんてもの―――まあこの異世界と現実世界を貫通し、更にその次元の線を使って敵どころか世界両方殺す奴である。


俺:本当にうちの先人が作ったの。


娘:たぶん全部お前の母親が悪い。とりあえずそれはおいておいて、はやくあの祖父(17)をどうにかしろ。


俺:え?うちの祖父(78)が。


娘:そっちでくたばった方がいるんだろうけど、本物はこっち。


俺;たぶんだが、もしかして、【異世界旅行】全部終えた後の奴がこっちに来て死んで、そんで、今俺がこれから相まみえるそいつは、その【異世界旅行】の途中ってことでいいのかな。


娘:まあそうだな。ちなみに私が(8)だ。もしかしたら、このやり取りも1兆回どころではなく繰り返してるかも。コズミックホラー。


俺:因果律こわい。たぶんこれ、異世界でそういうゲーム的、お約束的流れでゲームクリア的なことしても、何の収拾もつかないな。


娘:だから、お前の母にこの収拾をつけてもらいたい。そもそも未だにお前らが何を目指してるのかわからん。なぜ世界を滅ぼす。まあ無限にある世界のうちの1つや2つ、有限数殺したところで、何の問題もないんだろうけど。まさに神の視点だよな・・・それが目的か。


母:そうよ。


娘:そうなの?で、私があなたの血引いてたけど、異世界に産みひねり落されたっていう設定はもういらないわけ?


母:そっちもいるけど、とりあえず祖父のところにいきましょう?

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