異世界掘り
俺が母親に最初に教えられたのは他でもなく、掘削作業である。
別に掘削とかじゃなくて、ただの穴掘りなのだが。
これがまた――――――――――。
俺:ねえ、母さん。これ。。。。
母:え?何。
まあ、なんでも出てくるのが。
今思えば異常だった。ただ、そう認識できないのは
【俺が死ぬまで外の世界を知らなかった】
という点で。
俺:【ポーション】って何。
母:ぶっかければ、何でも病気が治る奴
俺:じゃあ、母さんに一番必要ね。
母;いや、私どこも悪いところないけど。
今一度、母にぶっかけてみるが、効果ない、、、と思いきや
母:や、やめなさいって・・・//
俺:誰お前。
若返った。まあ元々若い容姿ではあったが、【少女】くらいにはなったのでは?
と、まあ、この【穴】もとい、謎の地脈が連結した土地らしく、なぜそんなものを持ってるのか、
そして、その穴が底を打つ頃には、異世界行きの門が出てくるではないか。
母:ここは私たちだけの秘密。ここは現実世界と異世界の関門。裏口かしらね?
母曰く、太古の昔。先人たちはみな、この異世界との邂逅をもつて、世界を神秘で埋め尽くした、彼らにとって異世界は当たり前で、今になって、それは忘れ去られたとか。
俺にはさっぱりわからないが、、、、まあいいや。
結局、現実世界での接点はそれくらいしかない俺が、こうして異世界にたどり着いた。