2.01
「問題ないようですね。ではこちらを食べてください。」
薬と思いながら箱を開けて取り出してみるとチョコレートが入っていた。
早速口に中に入れると、チョコレートの苦みと濃く、砂糖の甘さが広がった。
「丁度いい甘さ加減だ。」
「そのチョコレートには、ある効果がありまして能力者の力を限界まで一時的に引き出すことが可能です。」
しかしと白衣を着た医師。
「今の白松さんの状態では、力を解放することさえ出来ないでしょう。」
想像を覆す言葉に、動揺した。
「それって、つまり普通の一般人になってしまったということですか? 」
「はい。」
そっと掛け布団から右手を出した。
右手の甲には、黒い紋章が消えていた。
「嘘だろ...。 」
は、と閃くとアリセナにあること確認した。
「エル達は一体...。」
「エルちゃん達は大丈夫なんだけど、何喋ってるのか全く分からないの。」
「ま、まさか! 」
『その通りだ。マスター』
突然頭の中に聞き慣れた声が聞こえてきた。
エルなのか?
『ああ、今話せているのが不思議なくらいなんだけど』
それはどう言う?
『最初に言ったろ? 右手の紋章は、翻訳機の役割をしていると』
だが、なんでアリセナ達までお前の声が翻訳されていたんだ?
『それは、マスターとリンクしていたからな。日本語がペラペラと喋れたわけだ。当然妹達もな。』
てか、なんで、紋章が消えてしまったんだ? それに俺の力まで...。
『簡単だ。一時的に契約が切れてしまったんだよ。』
契約? なんだそれ
『それはね、話すのめんどくさいしこの書類でも読んでてよ 』
天井から三枚の契約の内容と書かれた紙が落ちてきた。
目を通してみるが全く内容に入ってこない。
契約書の内容の五列目に気になる文章を見つけた。
『それぞれが命の危機にあった時 契約書に名を記した者と一緒に黄泉の国に行くことになるだろう。また、深い悲しみに落ちた時契約者の能力は一時的に剥奪される。戻す方法は....。』
なぜこの後の文章が鉛筆で黒く塗りつぶされていた。
裏面から見てみるが何も見えない。
病室の明かりの方に紙を向けて透かしてみると、鉛筆で塗りつぶされていた文章が読めるようになった。
『戻す方法は、ただ一つ。契約者の唇を奪えば元に戻る。 追伸 キスすることによって能力の増加が見込める。それと異世界に帰還の手段も見つかるだろう。』
思わずベッドから飛び降りてしまった。
隣いたアリセナに当たらなかったのが運の尽きかもしれない。
ここまで読んでくれてありがとうございます
前の話からEP2を始めることにしましたw
きりもいいわけですしw
・紫蓮。能力を失う。
・エルからの助言





