1.04
高校生頃の記憶によると父さんと母さんがなにかで喧嘩してそれっきり父さんは、帰って来なかったのである。
それ以来ずっと、母さんはなにかを俺に訴えるかのようにずっと泣いてきたのを覚えている。
「はぁ、やっぱりあの時のこと見てたのか…。」
「まぁな、父さんがここいるからこそ合点がいったんだ。」
「まぁいい。とにかくエル姉妹達とアリセナと合流して1階のロビーまで来てくれ、エル姉妹達はこの部屋の隣だ。アリセナは母さんの部屋にいると思うから、上の階だと思う。」
と言うと父さんは、部屋から出ていってしまった。
部屋のクローゼットに、普段着ている着替えがあったことにびっくりした。
着替え終わると、誰かが俺の背中に抱きついた。
「紫蓮の匂いすき〜。」
「私もすき〜。」
背中をみるとよく似たルルとルリが俺に抱きついていた。
二人の頭を撫でてあげると小動物かのように尻尾を左右に振って喜んでいた。
ん? 尻尾??
フリフリ…。ぴょこぴょこ
「な、な、な、なんでえええ!!!」
俺は、部屋の壁まで一直線にバッグした。二人はそんな俺を追いかけてきて俺の腹に激突した。
ぐふ…。
「あ、大丈夫? 紫蓮」
「紫蓮。大丈夫?」
二人とも耳と尻尾が感情を現すかのように動いていた。
猫のようにこっちをじっと見つめてきて、首元から服の中が見えてしまっていた。
何も見てない…。
「大丈夫。大丈夫。」
「ほんと? 」
「ほんと? 」
「ほんと、ほんと」
と返すと、喜んでいるのかさっきより尻尾が早く動いていた。
なにこの2人超可愛い…。
「ふふ、いいだろ? 私達の妹は…。」
「それぐらいにしとけよ? 二人とも」
と言いながらエルとエリ俺の部屋に入ってきていた。
俺は思わず4人の姿を見てグッジョブの形を右手で作る。
その手を見た4人は、少し照れながらも喜んでくれていた。
「さてと、そろそろ上の階に行きますかぁ〜。」
部屋の壁から立ち上がると4人が目の前に立って俺を待っていた。
部屋を出てエレベーターホールに向かうと、最上階はここだと書かれていた。
「は? 最上階ここだとさ。どうする? 」
と四人に聞くと4人とも話を聞かずにエレベーターの中に入っていった。
エレベーターそんなに珍しいのか?
「マスターまだわかんないのか? 」
「は? なにが?」
と言うと、ピー音が流れ始めアナウンスが鳴った。
『音声認識完了しました。白松紫蓮様御一行転送開始します。』
研究所や学校にあった転送装置と同じような動作で起動し始め俺達は光の渦に包まれ、気がつくとガラス張りの部屋に着いていた。
「転送完了しました。総師は奥の部屋です。』
と言って光の渦が消えていた。
当たりを警戒しつつ装置から降りてみると、何も変哲もない床が突然動き始めた。
「おー。楽ちんだわ」
「な、なにこれ…。」
「しゃがみこんでると転ぶよ? ルル。」
ここまで読んでくれてありがとうございます
・ふりふり
・転送装置で最上階へ





