0.3
こんばんは‼
0.1と0.2に続きになります。
今書いてる段階で、EP1 はまだ終わらないです。
アリセナがいた部屋に入ろうとした時の警備ロボットは知らんぷりをするかのように二人を、見逃していた。
研究所の正面玄関から外に出ると目に見えたの焼け野原ではなく観る限り大都市だった。
東京都と比べ物にならないくらいビルが聳え立っていた。
「あそこに行けば助け求めれるかもしれない! 行こ紫蓮。」
と言うと先走るアリセナ。
歩きながら向かっていると手を振りながら「早く早く~」と言いながら立ち止まっていた。
しばらくの間寝ていたせいかまともに走ることができない。
アリセナは、羽が生えたかのように辺りを走り回っていた。
研究所から100m走ったところで彼はぜぇぜぇと息継ぎしながら地面に座ると
「これで何回目なの? ていうかどんだけ体力無いのよ…。」
とアリセナが腰に手を当てながら話しかけてきた。
眠っていたせいか、大分筋力が低下しており歩くことが精一杯だった。
約1㎞(キロメートル)の距離を歩いただけで地面に座り込み休憩した回数が十五回だった。
研究所で見つけた軍用ナイフを手に握りしめると、警備ロボットと戦った時のように体が軽くなり力がみなぎってきた。
先にだいぶ進んでいたアリセナを追い越すと後ろから砂吹雪のようにアリセナが追い付いてきた。
「都市まで競争だからね。じゃ」
と言い残すといきなりスピードを出し始めてはるか遠くにいってしまった。
体が軽くなり調子に乗った咄嗟に手元を滑らせナイフを落とすとその場に倒れ込んでしまった。
アリセナに「行くわよ」とせがまれ座りこんでいた地面から起き上がり大都市がある方に向かった。
途中の看板には『この先東京都。』と書かれていた。
大都市の方に歩いているとアリセナが突然俺の左手を握りしめ引っ張られながら大都市に向かった。
「にしても無一文だから、途中でジュースも買えないな」
と道の端っこにあった自動販売機を見ていった
「だねぇ。はやく都市につかないかなぁ~」
とアリセナが目を閉じながら言うといつの間にか大都市に着いていた。
都市に密集する高層ビルを見て突然倒れかけた紫蓮の身体を支えるようにアリセナが紫蓮の右手をつかんだ。
「ありがと、それにしてもどこいけば…。」
「目的地よ。」
大都市の道路上で息を切らしながらビルの壁にもたれているとアリセナが急に服を引っ張りながら
「あっち」と言いながら俺をビルの裏路地に連れ込んだ。裏路地の奥にあったマンホールを開け水路に降りていきアリセナの背中に着いていくといつの間にか『研究所』と書かれたプレートがぶら下がった扉があった。
扉を開けて中に入ると、パン、パン、パン、クラッカーの音がした。
「おかえり‼ 」
と研究員達が一斉に言った。
俺とアリセナは何が起きたのか分からなくて何も喋らなくなっていた。
研究員達に奥の部屋に連れてかれそこに居たのは白衣を着た女性だった。
「初めましてと言った方がいいだろう。君たちが記憶喪失してることは知っている。」
「まさか、あのテレビカメラみたいなやつで観ていたのですか?」
と俺は疑問に思ったのか声に出した。
「その通りだ。あの研究所は元々私達の研究所でね。今廃墟になっている。あと、君たちの関係についてだが…。」
「貴方は一体誰なんですか?」
「あ、すまない。私は白松愛理と言う。まぁ本題に戻ろう、君たちは、一応他人となっているが産み親が一緒だ。まぁ私なんだけどね。」
驚きのあまり言葉を失ってしまった。アリセナは愛理に抱きつく。
また激しい頭痛と共に、失われた記憶が戻ってきた。
俺と愛理が親子であること。父親はすぐ他界してしまったこと。
アリセナはいつも俺と一緒にいたことなど。
ここまで見てくれてありがとうございます
・大都市に向かう
・母親らしき人物と出会う