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転移勇者の錬金術士  作者: 勿忘草アユる
Ⅰ:錬金術士の決意
3/3

3:作戦

 「この服を着ろ。」


 髭をはやし丸眼鏡をかけた男にペラペラなシャツとズボンを渡される。学校の制服はまた売るつもりだろうかと思いながらしぶしぶ着替える。


 (この状況どうしてくれるんだよあのくそ王!全然打開策が思いつかねぇじゃねえか。)


 そう僕は既に奴隷用の鉄格子の目の前に立ち今まさにこれにぶち込まれようとしている。ここに着くまで頭フル回転させてきたがこの絶望的な状況では為す術もない。そしてとうとう鉄格子の中へ。


 (大丈夫だこういう時こそ冷静になるべきだ。大丈夫大丈夫大丈夫......)


 震える体を押さえて冷静さを取り戻す。しばらく考えるがやはりだめだ。ふと目についた緑色の液体が入った瓶を見る。回復ポーションであろうか、ゲーム内でお世話になっていたアイテムだったので興奮してまじまじと見てしまっていた。すると突然回復ポーションであろう物の横に文字が現れる。


 ○回復ポーション(試作品)

  ・使用した者のHPを35%回復する。

  階級:D


 よっしゃぁー鑑定眼ってやつですか!?とさらに興奮してしまう。が、いけないいけないと冷静さを取り戻す。ならばやる事は一つだけ。僕は自分の手を集中して見る。


 ○ユメト・クロキ(Lv.1)

  種族:人間

  職業:なし

  スキル

   アクティブ:なし

   パッシブ:なし

   ユニーク:錬金術

       全能眼(Lv.1)

       脳覚醒(11%)

  装備品:布の服


 脳覚醒は今日丸一日考え事をしていたから取得できたのだろうか。そこで閃いた。今ここで強くなればいい。ここにはそこそこ見張りはいるが一人ひとりの能力は身に付けていた装備からみて低いだろう。よって身体能力を強化して逃げれば可能性がある。1番良いタイミングは僕が外に出れる時、つまり僕の飼い主が現れる時に作戦決行だ。僕のゲームの知識があればワンチャンある!


 

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