二十五話 恐怖の戦闘
二十五話です。久しぶりに一週間投稿出来ました。これからも継続的にいきたいです。
歩き続けてもう殆ど町の中心部に着くだろうという道。その道を歩いていると、後ろから物音がする。俺と梨沙さんは当然の如く後ろを見る。するとそこには人がいた。それはなんだか重武装で此方に気付き、何かをこっちに向けて抱えている人間だった。
……いろいろと想定できるパターンの中で一番最悪のパターンに当たってしまった。責めてこっちに突きつけているそのよくわからないが物騒な武装が無ければもう少し友好的に余裕をもって対処出来る可能性があった。
「まずい、伏せてっ」
俺は大声で梨沙さんに向かって叫ぶ。それと同時に頭を抱えて俺も伏せる。
それから数秒もたたないうちに、俺の頭上を何かが高速で通っていく風と音を感じる。
そこからまた数秒。後ろでとんでもない音を建ててなにかが崩れるような音がした。
体制を建て直し、今の行動を起こしたであろうそいつがまだそこにいることを確認した後、一瞬だけ後ろを見ると、さっきの音を建てたであろう建物が当たったで有ろう場所が抉れて消えたのか変な丸い何もない空間がある瓦礫と化していた。
マジで撃ってきやがったぞこいつ。本当にあっぶねぇ……後少し判断は遅れてたら死んでた、これ。
頭の回転が追い付かない中で、とりあえず次弾に警戒しつつ、梨沙さんの元に急ぐ。
街が壊されて、人が殺されて、挙げ句の果てには俺と梨沙さんの命まで狙われた。この世界でもテロリストがいるのかよ、おい。だが、こんなことをする奴なんて、絶対に許さない。いや許さないなんかで済むといったレベルでは無いが。
とりあえず今、最優先で行うべき行動は梨沙さんの安全確保だ。
梨沙さんの方を見ると、もう立ち上がっているので、目で合図をして、とりあえず斜線の通らない所に隠れてもらう。俺がまともに話なぞ出来なかった時代にアイサインはもう今まで生きてきて行った回数はとうに超えている。なのでこれくらいのアイサインなら出来る。
問題はここからだ。どうにかして、梨沙さんが逃げる隙を作り、俺も逃げなければならない。
どう考えても現状勝てるような相手ではない。脱兎の如く逃げなければ俺はここで消えることになる。
やばっ。そう思った瞬間相手の照準は俺に合わせられていた。
「っ」
その一撃をレビテートブーツをかなり強く吹かしてなんとか回避する。
その時に見えた。回避して、そのまますすみ続けた玉が、地面に接触し、炸裂。そのまま壊れるというよりは消えて、そのままの形で穴が空いていた。その攻撃は、銃弾でも、砲弾でも、グレネードでもなければ、ミサイルでもなかった。
「なんだよ、これ。こんなの相手にするなんて流石にありえないって」
その玉は黒く光る玉だった。これって魔方かよ。畜生、魔法の武器なんて俺これっぽっちも知らねぇぞ。相手が未知の武器なんて、更に生き残りにくくなったな。
だが、レビテートブーツの機動力なら、多少の回避は出来る可能性がある事は分かった。ただ、これに頼りすぎたらそう遅くなく、これを読まれて偏差射撃されて間違いなく死ぬな。
そのまま、俺に策を考えさせたくないのか、とっとと当てたいのか分からないが、弾がもう一発飛んできた。が、これはなんとか読めたので、ギリギリ回避する。辛い、このままだと防戦一方だ。どうする、どうすればいいんだ。とりあえず現状弾切れに期待するしかないのか。
絶対に生きていく。それだけを思いなおして俺は奴と向かい合った。




