二十四話 今の現実
二十四話です。
最近二週間投稿になってしまっている現実。とっても悲しい。
街を歩く。焦土と化したこの街を。過去、今、未来全部が失われたような姿になってしまった街。俺の心はぐるぐる渦巻いていた。
「ひぇっ」
そのまま少し道を歩く。すると、見たくないものを見てしまった。遺体だ。当然少しはビックリしたが、さっきの街の状況が俺の心を少しばかり覚悟させていたのだろう。取り乱したりはしないですんだ。
遺体はまだ綺麗なので、死んでからそこまで時間はたっていないだろう。巫女である梨沙さんもいるし、俺だって梨沙さんと共に巫女の仕事をこなしてきたから多少はどうとでも出来る。なので丁重に弔ってあげたいが、生憎こんな状況で丁寧に弔ってあげられる暇はない。二人で少しだけ拝んで、直ぐに立ち去ることにした。
「何でこんなところに死体があるんだよ」
俺は心の限り叫びたくなったが、やはりこの状況で大声をあげるわけにはいかない。おれは、唇を噛み締めながら、ボソッと呟いた。
「……怖い」
梨沙さんがそう呟く。俺だって怖い。当たり前だろう。いつ後ろから撃たれても刺されても消し飛ばされてもおかしくない今、へらへら笑っていると言う方が無理な話だ。
「畜生……」
言葉を紡ぐことさえ辛い。でも、それまで止めると、俺も梨沙さん一気に不安に飲み込まれる。
「私も……頑張らないと……」
二人でぶつぶつ呟きながらも進み続ける。
そして、まだ進む。進みにつれ、死体を見かける数も増える。それでも止まらず進み続ける。すると、次第に騒がしくなってきた。
「ここから先は警戒して進んだ方が良さそうです」
「ああ、慎重に進もう」
……梨沙さんに先に言われてしまった。でも、そんなどうでも良いことに気をとられている場合ではない。梨沙さんを守る為、ここは臆さずに進む。ただ、それだけだ。
そして、俺達の歩みは続く。進む。




