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違います、女の子が好きな訳じゃないんです!

作者: ひとくら
掲載日:2017/04/26

初投稿です。

よかったら読んでください。

「小林…、いや、恵ちゃん。好きだ、付き合ってください!」

「…松本くんだよね?」

「…違う、亮子ちゃんだ!!」


小説でよくある告白のシーンは学校の人気のない場所。

そんな場所で私も告白をされている…はず。

嬉しい事は、相手が私の気になっている人だった事。

そして不思議な事は…、その相手が女装している事。


…なんで!?なんで告白のタイミングで女装なの?!

というか人気のない放課後の教室で告白まではいいとして、

いつ人が来るか分からない教室で女装って…

大丈夫なの、松本くん!


気になっている人…同じクラスの松本亮くんは少し顔が怖く、

あんまりおしゃべりではない。

イケメンだけどあまり近づけない、と話題に上がる人だった。

そんな彼が私に告白してくれるなんて…、女装で…。


嬉しい、とても嬉しいのに…女装の方が気になって仕方ない。

そしてなんで亮子ちゃんだって言い張っているの?

亮くんだから亮子ちゃん?

考え込んでいる私の前で、松本くんはキョロキョロし出した。

「…なぁ恵ちゃん…、返事は?」

「返事?」

「告白の返事だ!」

「その前になんで女子の制服きてるの?」

そこから聞かせて欲しい。

「くそっ…、やっぱり女子じゃないとだめなのか!」

松本くんは突然そう言ってはいていたスカートを脱ぎだした。

ちょっ!あ…、下から体育着のズボンはいてるんだ…。

松本くんはスカートを机の上に置き、溜め息をついている。

「やっぱり小林は女子の方が好きなんだな…、

男の俺ではだめなんだな…」

小声でぼそぼそ言ってる内容がとんでもないんだけど!

「ま、松本くん!私女の子の方が好きなんてないから!!

突然なんでそんな事言うの!

確かに友達は女子しかいないし、

いつも友達に囲まれてて男子と話しなんてしないけど、

別に恋愛感情として女の子が好きなわけじゃないの!

友達がチャンスを奪っていくの!

私だって彼氏とか欲しいの!」

友達には彼氏がいるのにっ!!

言い切った私に、松本くんは驚いた(´・ω・`)をしている。

…し、失敗した。

ここは「嬉しい!私も好きだったんだ…」って答える所だった!

今まで散々恋愛小説とか読んできたのに!

実践にいかせないなんて!

ああああああああ、と頭をかかえていると、

松本くんが突然嬉しそうな表情に顔を変えた。

「本当か?!小林も俺の事好きだったのか…。

いつも女子に囲まれて嬉しそうにしてるし、

男子に話しかけないから、女子が好きなのかと思ってた。

だから女子の恰好をすれば…、少しは勝機があるかと…。」

私、周りからそんな風に思われてたの!?

けど、だからって女装すれば勝機があると思ったの?

松本くんすごいよ…。

そんなナイスな筋肉がついた足がスカートから出てる点とかは、マイナスだと思わなかったんだ…。

両想いだという事に喜び始めた松本くんは、

もう女装の事なんて気にしていないみたい。

小さくガッツポーズをとったりしている。

…、まぁ私も彼氏が出来た事だし、よしとしよう。

ちょっと友達と話す事があるけど…、覚悟してろよ…。


「小林、今日はこのまま一緒に帰らないか?」

「松本くん…、それは嬉しいけど。とりあえず服装直してね…」


松本くん視点も書きたいな、と思っています。

なんでこんな勘違いをしてしまったか、

小林さんの友達の思惑など書けたらなーと。

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