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競技祭の裏側

いらっしゃいませ~

 ノエルの使い魔の暴走から5日。使い魔であるシロウサギは診察も終え暴走する可能性も低くなったためノエルに返された。

 そして今日から競技大会の練習期間が始まった。フェンリル寮、アストレア寮、クロノス寮、ノクターナ寮の四つの寮が運動部門と魔法部門で争い合う。

 3限目と4限目に練習が行われる。リリエンは記録係として各寮の練習を見学に来ていた。

 最初に見に行ったのはフェンリル寮。エレンが副寮長を勤めている寮だ。

 よく見てみるとエレンが前に立ちなにかを大きな声で話している。

「えーと、 みなさん!今からフェンリル寮の練習を始めます!先日決めた、種目ごとに分かれて開始してください!」

 そう話すと寮生たちは勢いよく動き練習を始めた。

 遠くから眺めているとエレンがリリエンに気が付き駆け寄ってきた。

「リリエンさん!こんにちは...はあ」

「こんにちは、エレン。大丈夫?何かあった?」

 一息おいてから話し始める。

「...聞いてくださいよぉ!寮長がバックレたんです!大事な初回練習なのに...お陰で目立つ羽目になりました」

「うーん、それは大変そうだね...かなり自由な人なの?」

「自由というか...面倒くさいこととかが嫌いなだけだと思います。こういう行事系は任せるって言われたから...あ、そうだ、記録係ですよね。どうぞ見てってください」

 エレンに案内され最初に来たのは運動部門の練習だ。運動部門ではリレー、綱引き、障害物走、借り物競争の4つ。

「ぼくは借り物競争に出ることになってます。あとリレー、借り物競争は基本走り込みをしています」

「そうなんだね...よし、メモはこんな感じかな...?」

 メモを取り終えカメラを手に写真を撮る。走り込んでいる姿、綱をもち力一杯引っ張る姿...たくさんの写真が撮れた。

「次は魔法部門を案内しますね!」

 練習場につくと箒で飛んでいる人、魔法を放っている人がいた。

 魔法部門の競技は箒飛行、魔法戦闘、箒と魔法の空中戦の3つがある。

「ここでは魔法部門の練習を行っています。それと、寮生を半分に分けてそれぞれの部門練習を行っています」

 説明もメモを取り写真を撮る。箒に乗り落ちそうになっている人、魔法のコントロールがうまい人、箒に乗り魔法で攻撃を仕掛けている人など...たくさんの写真が撮れた。

 エレンに挨拶を済ますとベルが鳴り初日の仕事は終わった。   

 翌日、向かったのはアストレア寮。ノエルが所属している寮だ。遠くから見ていると透き通った声が聞こえてきた。

「では、今日の練習を始める。しっかりとボクの指示を聞いて練習に励むように。キミタチ、少なくとも協力をしてね。以上」

 寮長であろう人物が話し終えると皆バラバラに動き始める。その中にはノエルもいた。

 どうやらこの寮では日替わりで部門を変えているようで今日は魔法部門の練習をしていた。

 寮長であろう人物がこちらに気が付き話しかけてくる。

「学園長から話しは聞いてる。キミが記録係のリリエン・アスターかな?確か留学生の」

「はい!今回は記録係として各寮の練習を見学に来ています!」

「よろしく。ボクはアストレア寮・寮長、マイルズ・エバーグリーン...種族はドール。3年のキャンサー。使い魔はコウモリ...だよ」

 マイルズ・エバーグリーン。18歳の3年生。黒い髪を肩まで伸ばし編み込みが入っている。瞳は左が緑、右が黒のオッドアイ。そして耳には恐ろしいほどにピアスが開いている。

 マイルズの案内で練習の風景を記録していく。昨日見学したフェンリル寮とは違い人がまばらだった。理由を聞くと『ボクの寮は自己責任がモットーだから全員は集まらない』と言われた。

 暫く見学をしていると間もなく授業終了のベルが鳴りその日の見学は終わった。

 次の日向かったのはクロノス寮。また眺めていると見覚えのある人物が話していた。

「君達、今日も集まってくれてありがとう。競技祭に向けてしっかり練習に励むように。以上だ」

「こんにちは、記録係の方ですか?」

 突然話しかけられ小さく悲鳴を漏らす。するとにっこりと笑い謝罪をされた。

「失礼いたしましたぁ。ワタシはクロノス寮・副寮長、オリエン・ダスクヴェイルと申しますぅ。貴方は記録係ですよね?」

「え?あ、はい!フェリス寮所属のリリエン・アスターです。今回は記録係として各寮を回っています」

 オリエン・ダスクヴェイル。クロノス寮・副寮長。種族はエルフで年齢は183歳。人間に直すと18歳だ。藤色の髪を腰まで伸ばししたの方で縛っている。目はとても細いのか開いているのか分からない。俗に言う糸目だろう。金色のフレームのモノクルをつけている。

 先ほどのリリエンの台詞に感心したような声を漏らしつつ案内をしてくれた。

 昨日とさほど変わらないところもあったがオリエンの話したかはどこか胡散臭く疑いつつメモをしていく。

 挨拶をして離れるさいも彼は片時も笑顔を崩さなかったので少し怖く思った。

 翌日。次が最後の寮だ。ノクターナ寮。思慮深くがモットーの寮。

 見学を始めて4日目、過去の3日とは大幅に違っていた。現寮長であろう人物と友人であるレンとルーが向かい合っていた。

 話を何となく聞いて分かったことをまとめるとこうだ。2人は現寮長と馬が合わないため入れ替りの決闘を申し込んだそうだ。そしてその決闘を今から始めるとのこと。

 レンとルーどちらも一気に相手は出来ないためレンが最初に戦うことになり寮生たちは話すのをやめ辺りは静まり返る。

 学園長の合図を皮切りに激しい戦闘が始まった。

 レンは考えるのが苦手なようで高火力で押しきった。現寮長はその勢いに押しきられ学園長が決闘の終了を合図する。

「そこまで!...勝者は、レン・ラークスパー!貴方の勝利よ。おめでとう」

「ありがとう、学園長!では今日から我が寮長じゃな?副寮長は要らないがルーと寮長になりたい...いいかの?」

「...あら、2人がいいならそれて構わないわよ。ならルーさんも前へ」

 悔しそうにする前寮長を横目にルンルンでルーは前に出た。2人で挨拶を済ますと学園長は帰り練習が始まった。

 レンとルーはその後すぐにこちらに気付き駆け寄ってきた。

「レン、ルーすごいね。寮長に勝っちゃうなんて」

「フッフッフ、すごいじゃろう?」

「いや~これで馬の合わん寮長とはおさらばじゃな!チラッと我らに言っておったが史上最年少だそうだ」

「すごいね...1年生のなかでも最年少だったのに。とにかくおめでとう!」

 そう告げると練習の様子を案内することを思い出した2人が案内を申し出てくれた。

 写真も撮り終わりベルが鳴る。そのままレンとルーを入れた3人で大食堂に行き食事を取る。席につき少しするとノエルが、また少しするとエレンがやってきた。

 5人で食事を終えまた別れ5限目の授業を受け一緒に下校した。

 そんな生活が暫く続き準備期間も後半に入った。

「あともう少しで競技祭ですね!」

「そうじゃな!我らは寮長になったばかりじゃが頑張ろうな」

「あぁ!そうじゃな!して、エレンはどうじゃ?順調か?」

「は、はい。相変わらず寮長不在ですけど、ね」

「あはは...僕の方もより気合いを入れて仕事を全うしないと!」

 各々気合いをいれ明日からの練習に備える。とはいっても今日も今日とて駄弁っているだけだが。

 そして今日はフェリス寮に泊まる日だ。各自お菓子や飲み物、その他諸々を手に集まった。

読んでくださりありがとうございました!


登場人物

マイルズ・エバーグリーン

18歳の3年キャンサー所属。好きな食べ物は金平糖。

オリエン・ダスクヴェイル

182歳の3年生。エルフ。好きな食べ物はレモン


世界観についてもまとめたい!

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