【ジュノの日記1】
1月4日
ヴェスタが助けに来た。
とても怖い目にあったが、ちょっと嬉しかった。
1月5日
ヴェスタが心配してくれたのに、暴れて泣いてしまった。
ごめんねヴェスタ。
1月6日
思い出して、もう色々いやになった。
それでも、おなかは空くんだなと悲しくなった。
1月7日
ヴェスタが心配して部屋にきてくれた。
ヴェスタも辛いのだと知った。
上手に笑えないのは理由があったのだとしった。
きっと今まで私はヴェスタにひどいことを言ったりしたのかも。
いつかヴェスタが心から笑ってくれたら嬉しいな。
ヴェスタの事を思うと沢山涙が出た。
こんなに上手に泣けたのはひさしぶりだな。
1月8日
ヴェスタと二人で採掘にいった。
ちょっとだけ昔の話もきいた。
とても悲しいお話だった。
ヴェスタは私が思っていたよりもずっと強くて、ずっと悲しい人だった。
上手に笑えないヴェスタを抱きしめたい。
1月9日
今日は山登り。
ヴェスタと二人で採掘しながら山歩きした。
自分のことを少し話した。
昔のことで話せることが意外と少ないと気づいてびっくりした。
ヴェスタは黙って聞いて、ぎゅっと抱いてくれた。
ヴェスタはとてもあたたかくてミルクみたいな甘い匂いがする。
ヴェスタは私もいい匂いだと、好きだと言ってくれた。
とても嬉しい。
そしてとても悲しいなと今日も思った。
ヴェスタをずっと抱きしめていたい。
私もヴェスタも幸せな未来が必要だと思った。
1月10日
今日は近場で採取と、大型の設備を生産した。
鉄を精錬する高温溶鉱炉だ。
煙突が大きいのでヴェスタとふたりで組み立てた。
アイカが試運転のあとに中を見にいってすすだらけになった。
どうやらクッキーとか焼けないかと思ったらしい。
それはむりだろ。
まっ黒になったアイカをヴェスタと二人で洗った。
アイカの身体は思っていたよりも暖かかった。
ちょっとだけヴェスタが笑った。
本当のヴェスタの笑顔は久しぶりに見た。
好きだなと思った。
1月11日
今日はヴェスタと遠征に行く。
北のハズレまで移動して鉄を掘るのだ。
新兵器のローラーダッシュを楽しんだ。
くっそ面白かった。
途中で前にヴェスタが偵察した村落があると言うので北東に進路を変え避けた。
私もあいつらは二度と見たくないなと思う。
やっと夢にでてこなくなったのにな‥‥
午後遅くに現着。二人でせっせと掘ったが、半分も掘れなかった。
夜一度寝たが、やっぱりイヤなことを思い出した。
悲しくて泣きたいのに、上手に泣けない。
苦しいのが胸の中にいっぱい溜まっていく。
ヴェスタが気づいてくれて、ぎゅっと抱いてくれた。
あたたかくて甘いヴェスタのお陰で寝てしまった。
朝までもう怖い夢は見なかった。
1月12日
朝からせっせと採掘。
思っていたよりも埋設量が少ない。
アイカの欲しがる量にギリギリだねと、頑張って午後まで掘った。
帰りも来たときと同じルートで帰る。
ヴェスタもローラーダッシュに慣れてきて、来たときよりだいぶ速い。
海岸線を二人で手を繋いで走った。
だんだん日が沈んでいくのをさみしいなと思った。
もうすぐ二人っきりが終わってしまうのだと。
初期リスに戻るとアイカがおねだりするので鉄を喰らわせた。
大喜びでがぶがぶと船に食べさせていた。
昨日寝る時にヴェスタがいたので、今夜側にいないのがとても悲しい。
どうしてこんなにわがままなのだろう私は。
アイカも大好きだし側にいたいと思うのに。
ヴェスタと二人でいたいと思ってしまうのだ。
ヴェスタの悲しみを癒やすと、自分の悲しいも減る気がしたのだ。
自分の為なんだとまた悲しくなった。
ヴェスタを抱きしめたい。
1月13日
今日は電気分解炉を設置。
重量があるパーツが多くてヴェスタと二人で運んだ。
まだアルミを見つけていないのに、鉄がもったいないなと思ったが、アイカが言うには一番鉄を使うのがこれらしく、足りなくなると困るからと言っていた。
アイカは小さくても利口だなとおもった。
ふと大きいアイカを思い出してみた。
ベースで乗船前の訓練時は大きいアイカだった。
おっぱいも私より大きかったのを思い出して、このまま小さい方が良いなと思った。
ヴェスタが私よりアイカがいいと思ったら困るから。
ごめんねアイカしばらく小さいままでいてね。
1月15日
昨日は本当にクソだった。
あのゴキブリがいっぱい来て駆除に追われた。
くっそ気持ち悪くなったが、処理すると少し安心できた。
ヴェスタは優しいのでゴキブリをころしても泣いてしまった。
シャワーで気持ち悪くなって吐いてしまった。
とても可愛そうで見ていられなかったのでアイカに任せて、汚れを片付けた。
そとの汚れも全部片付けて満足した。
お昼にヴェスタが起きたが、具合が悪いようなのでアイカに任せた。
この外の惨状をヴェスタに見せられない。
寝ている内にせっせと片付けることにした。
晩御飯にヴェスタが起きてきた。
ひどい顔色だったので、なんとかしてあげたいと月を見に誘った。
二人でとても長い時間月を見た。
月も綺麗だが、ヴェスタも綺麗だしちょっとだけ笑ってくれた。
泣くほど嬉しかった。
幸せだなと思った。
そのまま寝かせようと思ったが、ヴェスタの手が思ったよりも冷えていて心配だったので一緒に寝た。
幸せがいっぱいだった。不思議と悲しいを感じない夜だった。
朝起きたら目の前にヴェスタがいた。
毎日こうならいいなとちょっと思った。




