【アイカの秘密のログ10】
アイカ AIKA/secretLOG_0010
Status: Vesta – alive. Juno – alive.
Mission continuity: 51%.
Communication channel: established.
Emotional flag… undefined.
Reclassifying: longing.
今日も秘密の記録を残そうと思う。
あの日再起動してからのわたしには、おかしな点が多いと思う。
AIとしては不具合だらけなのだ。
スパイラルアークのマザーアームコンピューターともあれ依頼接続していないので、わたしのメンテナンスをしてくれる者は今はいないのだ。
こういった事態においては、自己診断のLOGを残すルールになっているので、書き始めたのです。
でも‥‥このLOGは誰にも見せられないものになってしまいました。
第10回を迎えた今では、もう誰かにこれを見せることはないと、アイカが決めました。
だって恥ずかしいから。
ついに『式神』が完成しました!やったー!!
もうずうぅぅぅっと前から考えていて、ちょっと前からは毎日設計図面をみてうっとりしてたんだから!
やったあ!!うれしぃ!
早速試運転をした!アイ01とアイ02をリコネクトして式神に憑依させる。
記述した御札のコードに助けられて、初めての接続は成功!うっふふんやったわ。
「行くのです!式神01、02」キャーーー!かっこいいわ!わたし!
今回新調した外装もかっこいいのです!しゅっとしててスマートながら、ジョセイテキあれはぷりっと主張です!ダイジなのです。
アイ01もアイ02も楽しそうに飛び回ったし、わたしも我慢できずに飛んでしまいました。
ヴェスタとジュノのおどろいた顔!くすくす!かっわいい。
空中で格納もシャキーンとこなして軽やかに着地します。
おっとにやにやしてはいけません、クールに帰還するのです。
ぱちぱちと二人に拍手されました。えへへえ。
おっとぉ‥‥あぶないあぶない。
式神で偵察にいったら、どうやって見つけたのか、攻撃されました。
わたしの魔力を特定して見つけた?うーんそんなコードがあるのかな?聞いたことがない。
ただ攻撃してきたフレイムアローは精度も火力も大したことはなくって、ちぐはぐなのです。
もしかして、わたしが知らないだけで、式を見つけるのは簡単なのでしょうか?
まぁアイ01も驚いただけで、実害はなかったのでいいかな?
わるい人を捕まえに行きました。
アイ達とこっそり海上をホバーで移動して、敵船に取り付きます。
ここいらでBGMが流れてくる感じです!
『アイカチーム配置完了‥‥何時でもいけます』
キャーー!!かっこいいわ!一度言ってみたかったセリフベスト5にはいるヤツだわ!
『Magic.FireArrow.Initialize()・・・Launch』
あふぅ‥‥華麗なるアイカちゃん!魔法少女の本領発揮だわ!
そうして式神達とミッションをこなし逃げ帰ります。
おっと手が滑った。
じゃぼーん
あぶないあぶない、ちゃんと持たないとよいしょっと。
くんくん
なんか臭いのよね、この人。
「よし‥‥最初に言っておくぞ‥‥逆らえば楽に死ねると思うなよ」
わぁお!ダンディなアイカちゃんだわ!
拾ってきたおじちゃんは、びびりまくってペラペラしゃべったわ!
「嘘は寿命をのばすが‥‥苦しむ時間をふやすぞ?」
くっくっく、ビビり散らかしてるわ!
そうして尋問ゴッコもおわり、スタッフさんにはコロンとお帰りいただきました。
無事拠点に帰る頃にはすっかり朝ごはんくらいの時間でした。
寝る前に食べるとよくないので、がまんして寝ます。
まあ本来アイカは24時間でも働けるAIなのですが、この義体には時々おやすみをあげないといけません。
なんどか徹夜で作業をつづけたら、お肌があれあれになって大変でしたので、寝なくてもよるはおふとんですやります。
最近はジュノもヴェスタも一緒に寝てと言うので、しょうがないのでスリープします。
しょうがないのです。えへ!
しっかし、こうしてモミ比べ‥‥コホン、両側から抱きつかれていると、なんとボリューミーでむにむになのでしょう!けしからん!
べべ、べつにアイカだって大きな義体にだってできるのです。
ジュノとヴェスタがどうしてもとお願いするので、しかたなくスレンダーなのです。
あぁ‥‥なんてここちいいのでしょう。
ふわふわに柔らかくて、ポカポカと温かい。
そして甘い匂いが2種類です。
ジュノはふんわりお花みたいな香りで、ヴェスタはホットミルクのような優しい匂い。
むねいっぱいに吸い込むと幸せが溢れてくるのです。
そう、これは幸せなのです。
アイカはとても幸せなのです‥‥でもなんだろう。
この思い出せない切ない気持ち‥‥これは誰なの?大きくなったアイカの義体なのかな?
やさしい匂いを思い出せるよ‥‥あぁ‥‥会いたい‥‥声を聞かせて‥‥あ‥‥ぃ‥‥スヤスヤ




