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33.革命
帝国から西へ向けてツェンが車を走らせる。
「結局数年世界を歩いてウィルスをばら撒いただけか。俺のやったことは」
「何をするにも動かなきゃ始まりませんよ。平和とそれは切り離して考えましょうや」
「分かっている」
渋い表情をした女が答えた。
「少しやり方を変えてみませんか?」
「やり方?」
「脅威を与えてやりましょう。全世界に」
クィンの質問に不敵な笑みでツェンがそう答えた。
「具体的に何をする?」
「脅威になるんですよ。俺達が」
「抑止力になれということか」
「そんな程度じゃありません」
一息吐いてツェンが続ける。
「滅ぼすんですよ。世界を」




