表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/33

28.楽園

 大陸の北に存在する帝国に赤眼の男と青眼の女が舞い降りる。そこでは公園で遊んでいる子供が眼に映った。やはりここは治安が良い。そう思った青い髪の女にツェンが声をかける。

「いいもんですね。平和ってのは」

 青い眼を赤い瞳に光らせた女が言った。

「表面上のものじゃなければ、な」

「俺は表面上でも幸せに見えてればいいって思いますがね」

 赤眼の男の感情が読めない。青眼の女が言った。

「それはどういう」

 赤眼の男の強い意識が流れ込んでくる。


「人民全員を幸せにするなんて不可能なンだよ。だったら誰かが割り食うシかネェ」

「表面上ダけ幸せに思わせとけばいイんですよ。俺はイヤですけドね。そンナ、偽りの、幸福・・・」

 二万年を生きた男の思いが噴き上がる。

 背後に宿る46億歳の女神がクィンの眼に映った。


 ふっと息を漏らしたクィンが告げる。

「これは人間として言わせてもらう」

 青い髪を翻し、言葉の先を続けた。

「すまなかった」

「構いませんよ。分かってます」

 赤眼の男が視線を外してそう告げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ