5:一斗缶の知名度が低かった件
一斗缶をかまどにするという現象が通じなかった件について。
もとい、そもそもの一斗缶が通じなかった件について!!
いやその、小学校の時の行事の話になったんですよ。
我が母校は、春に植えたサツマイモを秋に収穫し、そのサツマイモを使った芋粥を作るという行事があったんですよ。
ちなみにこのときのチーム分けは、集団登校の縦割り班でした。
一年生から六年生までの、集団登校で地区としてひとまとめにされる感じのやつですね。
人数が多いところは○○1、○○2、とかになってたけど。
うちは幸いなことに地区で一つだった。
で、その芋粥を作るときに使うのが、一斗缶なんですよ。
一斗缶の一カ所をくり抜いて、ひっくり返して置くことで簡易のかまどになるんですね。
そこに小枝やら火付け用の新聞紙やらを用いて火を付け、最終的には薪で良い感じに火を熾す、と。
んで、ひっくり返したので天になってる底面の部分に鍋を置いて、じっくりことこと芋粥を煮こむ、と。
サツマイモの甘味と塩のみのシンプルな味付けのお粥なんですが、結構美味しいんですよね。
俺は好きだ。
そう、その一斗缶です。
そんな風に俺としては少なくとも年一で学校で見るし、そもそもそうじゃないときも何か液体入ってたりゴミ箱にされてたりで見慣れてる一斗缶だったんですよ。
なのに、一斗缶という名称を口にした瞬間、「何それ……?」みたいな顔をされたという現実。
何でや。
何で皆、一斗缶知らんのや!
一斗缶は別に時代錯誤なものではない。
現代でも普通に使われている。
業務用の油とか入ってるやろ!!
洗剤とか、塗料とか、液体系のやつがどーんと入ってるのが一斗缶じゃん!
なお、そんな俺に突き刺さる「そもそも一般人は普通、業務用に馴染みはないと思う」の一言。
くっ、ぐうの音も出ねぇ……ッ。
いやでも、小学校の片隅とかにゴミ箱にされた一斗缶とかありませんでした?
喫煙所の吸い殻入れとかになってたんですけども。
一斗缶は、気付けば視界の片隅にあったんですけど。
一斗缶を、名称どころか形状も知らないとか、そんなバカな……の気持ち。
とにかくそんなわけで、自分にとって当たり前の物体がそうじゃなかった現実を思い知らされた俺です。
高校生ぐらいのときの話なんですけどね。
同級生で一斗缶に理解を示してくれる子の方が少なかったな……。
何でだろうな……。
一斗缶は、今もそこにあるよ!
確かに昔に比べたら減ってるかもしれないけど、あるにはあるよ!
少なくとも俺が小学生の頃はめっちゃいっぱいあったもん!
別に年齢誤魔化してるわけじゃないもん!
事実だもん!!
皆さん、どうか一斗缶の存在も認識してあげてください……。あの子、使い終わってからも色々活用されてるんですよ……()