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最後にはもう


きっかけは些細なことだったのかも

でも何が理由だったのかは

今でも分からないままなんだ


苦しんだかどうかなんて

そんなのはどうでもいい



戒めとして

いつか思い出すときのために 

この言葉を遺すよ




私はね

時の流れは残酷だと思うんだ


振り子が揺れるたびに

どんどんと時が過ぎていって

刻一刻と命の灯火が小さくなっていく



自分のことじゃないみたいに

時間が目の前を流れていくのを

だだぼーっと見てるだけで



引き止めようとしたのに

何もできなくて


みんな いなくなってしまうんだ




ばらばらになるのを

必死で食い止めようとしたことは

ただ苦しかったっていう

そう、ただの記憶




こんなになるまで耐えたんだ

でももうどうだっていい


全部失って

堕ちていくしかないんだから


もうどうだっていい




何が理由だったのかは

今でも分からないまま


苦しんだかどうかなんて

そんなのはどうでもいいから


覚えておいてよ

いつかのために 

この言葉を遺しておくんだから



必死で耐えたんだよ


嘲笑われて

ものみたいに扱われて

奪われ尽くしたことだって 

全部覚えてる



驚きだよね

こんなになるまで耐えて

こんなになるまで……




もうずいぶんと変わってしまったよ


もう私を見ても 

きっと気づかないんだろうね


でもさ 昔の私のことだって 

お前は本当に理解していたわけじゃない



結局最後は全部自分に返ってくる


最後にはね




全部抱え込んで

ずっと耐えてきたのに

全部壊れてしまったんだ



それはただ

私が苦しんだという出来事の記憶




こんなになるまで耐えたんだ


でももうそんなことは

どうでもよくなって


すべてを失って

堕ちていくだけ


最後にはもう

どうでもよくなるんだ





信じてたのに

なんでもしたのに

なんだってやったのに



ねえ これだけは分かっててよ


信じてたんだよ

なんでもやっただろ

なんだってさ




これだけは分かっててよ

こんなになるまで耐えたんだ




でも もうどうでもいい




全部失って

堕ちていくだけ



だからもう

どうでもいいんだ


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