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白鳥の湖<Swan Lake>  作者: しろー
第二幕
7/26

1. とある国の王女<Princess of Kingdom>

 むかしむかし、あるところに美しい王女さまが居ました。

 王女さまの名はオデットといいました。


 オデットは雪のように白い髪と肌を持ち、その姿は国中にいるどの女性よりも美しいものでした。

 しかし、彼女はとても体が弱く、太陽の下を歩くことができませんでした。

 少しでも日光を浴びてしまうと、彼女はたちまち熱を出して倒れてしまうのでした。


 オデットは母親に疎まれ、薄暗いお城の一室で、身を潜めるように暮らしていました。

 それでもオデットの美しい姿の噂は国中に広まり、彼女を一目見たいという男はたくさん居ました。

 中には結婚を申し込む男もいましたが、彼女はそうした申し出を全て断っていました。

 陽の光さえ浴びることのできない弱い体では、お城の外に出ることすら難しいのでした。


 太陽の出ていない夜は、オデットにとって最も自由な時間でした。

 月の明るい夜にお城の近くの湖を散歩することは、彼女にとって唯一に近い慰めだったのです。

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