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白鳥の湖<Swan Lake>  作者: しろー
第一幕
2/26

1. とある国の王子<Prince of Kingdom>

 むかしむかし。とある国に王子様が居ました。

 彼の名は、ジークフリートといいました。


 ジークフリートとは、遠い昔に悪い竜をやっつけた、伝説の英雄の名前でした。

 その名前が示すように、ジークフリートは勇ましい子供でした。

 彼は、自分の名前の由来となった英雄、ジークフリートに憧れ、彼のようになりたいと日々狩りをしていました。

 

 ある日彼は、狩りの最中に、空を飛ぶ一羽の白鳥を見つけました。

 彼はその白鳥をとても美しいと思い、何としても手に入れたいと思いました。


 そこで彼は、自分の持っていた弓に矢をつがえ、力の限り弓を引くと、空に向かって放ちました。

 彼の矢は空を滑るように勢いよく飛び、パッと羽が散ったかと思うと、白鳥が悲鳴を上げました。


「やったぞ!」


 王子は歓喜の声を上げますが、白鳥は落ちてきません。

 それどころか、翼を一生懸命羽ばたかせ、ますます上に向かって飛んでいきます。


 王子は慌てて二の矢、三の矢を放ちましたが、いずれも白鳥に当たることはなく、はずれてしまいました。

 そうしているうちに白鳥の姿が見えなくなり、王子は大変悔しがりました。


 その出来事がよほどこたえたのか、王子はその後三日間寝込みましたが、その翌日、元気になった王子は、白鳥のことをすっかり忘れていました。

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