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四章【プロローグ】
四章予告です。
魔法。それは神が人に与えたもうた奇跡。火を水を風を、自然を操り、時には人の心を体を癒す。
しかし、その魔法にも限界が存在する。その限界を越える者を世界は、人は望んできた。人々は彼らを神と呼び、申し子とし、崇めてきたのだ。
魔法道具研究所。その名の通り、魔法道具、通称魔具を研究する施設の最も大きな部屋にて、この研究所のリーダーは、機械のメンテナンスをしていた。
「リーダー、これ、使うのか?」
「そうだよ?」
純粋無垢な目で、その機械を見ている横で、質問した本人であるヴァニイは溜息を吐く。
この機械は、とある一人の天才の手によって造られ、今まで幾人と殺してきたものである。
「次は誰に使うんだかねぇ」
その答えをヴァニイは知っていたが、あえて口には出さず、同じように眺めていたが、その表情には影が落ちていた。
ついに、彼らが動き出します……!




