表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/13

生まれ変わった体

本日は一話です


流石に私もびっくりした。激情に任せてはいたが、病に伏せる前でも破るのは出来ない程の厚みだったはず。何か特別な事自体、私には覚えがない。


「・・・ははは、いやはや、大成功なんですが、すいません、ちょっと落ち着いていただいていいですか?流石に、生まれ変わった体で、いきなりこの性能を出せるとは思わなかったんですよ・・・」


南雲は不気味な男だ。だが、その男が若干苦笑いで引いている。お前に引かれるのは度し難い。


「まず、何故、女の姿なのか?それと、この貧相な身体なのに、このパンチ力は一体何なんだ?」


「それに関しては、ええ、ちゃんと説明しますよ。その前に、そこの君。彼女に羽織る物を。」


こいつ、彼女と言い切りやがった。

だが、今の私は確かに全裸だ。髪が長く、お尻まであるので若干大切な部分は隠れている状態だが。

白衣を持ってきてくれた女性が手伝ってくれて、入院服のようなものと白衣を着ることが出来た。


それが終わり、南雲が喋りだす。


「まず、何故に女性体なのかについてをご説明しますね。これは、この後、貴女にお願いするお仕事に大いに関係する事柄なのです。まず一つ、極亜重工の関係者のボディーガード。極亜重工は全世界に支部を持ちます。稀にあるんですよ、企業スパイや誘拐の類なんですが。この脅威から重要な社員を守ってください。そして二つ。これは貴女の身体に関係しますが、革新的な技術を使っています。そのデータを取らせてください。脳の切開手術や体を切り刻むなどは行わないのでご安心を。貴女はいわゆるプロトタイプです。なので、今後の技術開発に必要なデータがどうしても必要なんですね。」


内容は意外と真面なものだった。だが、別に女性でなくてもよかったんじゃないか?


「女じゃなくてもよかったんじゃないか?」


「実はですね~・・・施術に入る前に言ってしまったんですが、実はもう一人いるんですよ。で、こちらは生物型、、、貴女は生物型コンセプト改造人間なんですが、もう一人は機械型コンセプトサイボーグなんですね。考えてみてください、パワーショベルに人間のような繊細で技術が必要な動きができますか?しかも巨漢の男性型です、示威行動には向きますが、人の横に置いておくには問題だらけだったんですよ。」


「いや~お恥ずかしい」と言いながら、一つも悪びれる素振りのない南雲。こいつ、面白いからやってる傾向がないか・・・?

だが、命を救われている。それは間違いはない。


「女の体に思う事はあるが、だけど助かった。本当にありがとう。」


そうだ、私は余命がほぼ無かった。選択できる道はなかったんだ。命があるだけでも有難い。

それともう一つ疑問がある。


「さっきの爆発は一体なんだったんだ?」


そう、それこそが最後の疑問。それについて、南雲は顎に手を当て、少し考えると切り出した。


「今の衣川さんの体は、その全てがオリハルコン合金と聖遺骸の力を宿しています。実は、その細い体もできるだけ出力を低下させた体なんですよ?ただ、衣川さんの体全てには、貴女が今まで研鑽を積んできた経験がある。思うにですが、肉体の動かし方自体が普通とは違う為、あの券は強固な肉体と筋力、気の運用で音速を超え、触れずとも爆発した・・・というところではないでしょうか?」


言われてみると、何となくだが納得できる。たしかに、聞いた説明なら出来てもおかしくはないだろう。


「では、お部屋を用意しますのでゆっくり休んでください。少しずつリハビリをし、体に慣れていきましょう」


これから新しい人生が始まる、何もかも変わってしまったが、これからが私の人生の新しい第一歩だ。そう胸に期待を宿し、顔を上にむけた。



いいね!高評価あるとうれしいです!


*これからは一話が長くなってくると思います。「長文やだー」と言わず、お付き合いいただけるとうれしいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ