第10話
リアルでの用事を終わらせ再びSECOTにログインする。テムジンさんのお店でログアウトしたからか、お店の前にログインした。お店を覗いてみたがテムジンさんはいなかった。
フレンドを見てみると妹達は勿論、グランデさんとテムジンさんもログアウト中だった。誰もいないならもっとよく町中を探索してみようと、俺は移動して最初にログインした噴水広場にやって来た。
「さて、何処に行こうかな?あ、でも初期状態だからお金も余りないんだよね」
広場にある。ベンチに座って何をしようか考えていると、五人組の男性プレイヤーが声をかけてきた。
右から赤、青、緑、白、紫の髪色をした、愉快な人達だ。全員が腰に剣を下げていて、同じ革鎧を着ている。戦隊物のヒーローみたいだなぁ。話かけてきたのは紫のひとだ。リーダーなのだろうか?
「何か考えてるみたいだけど困り事?俺達でよかったら相談に乗るよ」
「貴方達はどなたですか?私はノーヴァって言います、初めまして。後、ナンパなら間に合ってますのでごめんなさい」
「これは失礼した。君みたいな可愛い娘にヤロー五人で話かけたらナンパだと思ってしまうよな、普段も多いのだろう。だが安心して欲しい、俺達は世界統一軍と言うクラン所属の義流特戦隊と言うパーティだ。そして私達はPC、NPC問わず人助けプレイをしている」
悪の帝王の特殊部隊みたいな名前のパーティなのに凄くいい人達だ。この人達にどこ行けばいいか聞いてみよう。
「実は今一人なんで町の中を見て回ろうと思ったんですが、始めたすぐなんで10000Jしかないんですよ。なのでどうやって廻ろうか悩んでたんです」
「なるほどそれならまずは組合役所に行くべきだな。この広場から東の大通りを進むと大きなドームがある。そこで素材や武器、防具の売買や依頼の斡旋、露天の受付等もやっている。それに町の南側は市場になっていて賑やかだ。探索するならここからだな。只、北門の外に出ては行けない。北門の外はタチの悪いトッププレイヤーのテリトリーの様になっているからな」
やはりどこのゲームにも威張り散らす奴はいるんだなぁ。近寄らない方がいいね、ウチにはアイドルがいるんだからイメージは大事!
「わかりました、ありがとうございます。北門付近では気をつけておきます。良かったらフレンドコード交換してくれませんか?」
「いいのかい?結果的にナンパみたいになってしまうが?」
「えぇ、私は人の縁って大切だと思うんですよ、だから良い人にあったらその縁は大事にしたいですしね」
そう言って義流特戦隊の紫の人こと義流隊長さんとフレコを交換して組合役所に向かった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
広場から東に向かって5分も歩くとドームがあった。しかもやたらデカイうえに三階建て、この町で王城に次ぐ大きさだろう。言われた通り中に入ってみると、右手と正面にカウンターに座る受付の人が四人ずつ、左手には大量の紙が張られた掲示板があった。おそらく右の掲示板が町の依頼だろう、それをどちらかのカウンターに持っていくのだろう。取り敢えず右も左も分からないので入り口にいるOLのスーツスカートの様な格好のお姉さんに聞いてみよう。
「すいません。素材の売却と依頼の確認に来たんですけど何処に行けばいいですか?」
「買取は左、依頼の斡旋や露天の受付は中央のカウンターになります」
「そうですか、ありがとうございます」
まずは素材の買取だな。左のカウンターで買取して貰おう。
「すいません。オオカミの革って幾らになりますか?」
「いらっしゃいませ。オオカミの革でしたら一枚300Jになります。お売りいたしますか?」
う~ん300Jかそんなに強くなかったしその位か、二枚とも売っちゃお。俺はオオカミの革を売る為にインベントリから革を取り出した。
「じゃあ、この二枚をお願いします。あ、それとオオカミの短剣って幾らするんですか?」
「お預かりします。こちら料金の600Jになります。そしてオオカミの短剣は現在13万Jになります」
13万!?これはレアドロップな気がするしヒヨリの分を考えて三本目が出たら売ろう。
何事もなく?買取を済まして次は掲示板に向かった。
掲示板を見ていると討伐系が赤、採取が緑、その他が黒の字で書いてあった。そして黒の依頼は俺向きの依頼が多かった。その他の依頼には失せ物や猫等の探し物(者)が多かった。その中に一つ見逃せない依頼があった。
*娘を探して下さい*
≪おつかいに行った娘が戻って来てないのです。最悪生死の確認だけでもお願いします≫
依頼主:宿屋サニティの女将リープ
これを受けようと思う。上手く行けば直ぐに見つける事が出来る。俺は直ぐに依頼書を剥がしカウンターに持っていった。
「受理しました。この依頼を受けて下さりありがとうございます。サニティは噴水広場から大通り西にを進んですぐに看板が出ているので行けばわかります」
「ありがとうお姉さん、これから準備して行ってみます」
そう言って俺は宿屋サニティを目指した。
感想や誤字報告とても参考にさせてもらってます。自分でも読み返してはいるのですが、どうしてもやってしまう様です。
私はセリフとナレーションの間で行を開けているのですがまだ読み辛いやこのセリフ長いからもっと簡潔にしろなどありましたら遠慮なく言って下さい。なるべく修正はしてみます。
皆様のお陰で日に日に閲覧数や評価ポイントが増えていってます。1日2~3話更新を目安に当分やって行くので良かったらこれからも読んで頂けたら幸いです。




