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翼の証明Ⅱ ~黄昏の星~  作者: ニンジン
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■プロローグ:器は砕け 世界は終わりを迎える ~ God is so angry ~

器が大きく形を変えようとしたとき、人間達はかろうじてその器から零れ落ちずにいた。あれから長い年月が経ち、再び歩き出した彼らの前には、もはや脅威など無い筈であった。しかし、今を生きる者達は、数少ないドーリア(天然の果実)を独占しようと互いに争い、傷つけあうことをやめなかった。広がりつつある器に、今度は内側から亀裂が生じていた。それは命あるものにとっては必然であり、罪や過ちと呼ぶものではなかったのかもしれない。仮にそうであったとしてもだ。星の運命を司る神は怒り、容赦はしなかった。断罪の如く新たな脅威が産声をあげ、星は哀しみの調べを奏で始める。幾千の時を超えてなお、彼らは同じ過ちを繰り返すのか。この星から呪いを消し去り、生き残る鍵は何か。黄昏の星、生きるもの全てに試練が与えられる。


丁度、ロストグリーンの中心が毒光ゾークを放つのを止めた頃-。どこからだろうか。小さな声がしたのだった。

「また星は汚れていってしまうのだな。」

「ええ。星を汚す人間達をガイアから消し去るのよ。私たちがゆっくりと時間をかけてでも・・・。」

どこまでも広がるガイア、最果ての地から何者かが紫色に光る無数の粒子を放っていた。

<用語解説> ガイア:さまざまな種族が暮らす地上の世界。 ディア(天光):ガイアを照らす宙の天体。光そのもの。 ルナ:ディアと対をなす宙の天体。ディアの光を反射して夜空に輝く。 ドーリア(天然の果実):ガイアに原生するこの時代の食物。慢性的に枯渇している。 ロストグリーン:緑なき砂漠の地。未踏の地とされる。 毒光ゾーク:過去に存在していたといわれる目にみえない毒素。

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