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短編

訳も分からんくだらない話

作者: 小沢琉祢

るるるるるーるるるるるーるらるらー

さっきからこのフレーズがずっと頭の中を巡っている。

聞いたこともないフレーズ。

なのに頭にこびりついている。

これはなんだ?

いやがらせーるるるるるーるるるるるーるらるらー

嫌がらせ!?!?

誰だよこんなことする奴はっ

脳に直接語りかけてくるなっ

暇なのかっ

ひまですよーどうせひまですーふざけんなくそごみー

ゴミとか言われちゃったよ。くそなんていう汚い言葉のおまけつき。

大体、脳に直接語りかけてくるというのはおかしいんじゃないだろうか…

それはーいわないーおやくそくーるるるるるーるらんたったー

新しいフレーズを入れてきた。

もうどうでもいい。

俺はこれから一生このままなのか…

わたしにもーつごうがあるからーきょうだけですー

今日だけ???なんとなく我慢できそうな気がしてきた。よし、頑張ろう。

あなたがーがんばることなんてーなにもないけどねーるるるるるーるるるるるーるるるるるー

うるせえひきこもりの傷をえぐるなっどうせニートだよ社会の底辺だよっ

ごめんなさひ。

さひってなんだよ。てか止まった。やった!!!!!勝ったんだっ!!!!良かったー

………るるるるるー

嘘だろ?また始まったぞ。なんだこれは。もう嫌だ。でも明日までの辛抱だもんな。

負けるか。耐えるぞ。






翌日。

その声は本当に消えていた。

何が何だか全く分からないが、とりあえず良かったと思う。

でも何となくさびしくなった。

いつも一人だったから。

その声に救われたような気がしていたのだ。

「…俺もそろそろ働かないとな」

そう言いながらネットに小説を投稿する。

昨日の実話を少し嘘も交えて。

るっるるるるるーるららるらー

そんなわけのわからないフレーズを口にしながら。

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