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「2016.12月の感傷人格が書いたもの」

「ジョーカー」

作者: ちなつ。

 心のなかの何かが死んでいる。

 心のなかの何かが終わってしまっている。

 同じ絵柄をした心を持っている人はなかなか見つからない。

 表面は似ているのかもしれないけれど膜の下5nmを過ぎれば明確な違いが見えてくる。

 心のなかの何かが死んでしまって、何もかもが終わっている私と同じ人はそうそういない。

 まるでトランプのババ抜きみたいで。

 この掌に私のジョーカーが余ってる。

 どこにも私と揃う人がいないの。

 盗まれた傘の下で赤い色したクイーンが二人寄り添って帰っていく。

 昇降口で私は止まない雨を眺めながら、

 心の死骸を感傷で治療しようなんて、

 そんな馬鹿なことをするのです。

 

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