表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

プロローグ

ある日、突然億万長者になったら?


俺なら女をゼニで寄せ集めるね!そして、乱○パーティーを始めちゃう。


まぁ、実際は突然過ぎて何もできないんだろう。だけど、金持ちになれば、何でも買えて、自由で楽しくて、さぞシアワセに暮らせるんだろうなぁ…。


そんな風に考えてた時期が俺にはありました……。







  「おめでとうございます!あなたは今日から億万長者です!」



  怪しい女の甲高い声が部屋に響き渡る。思えば、もう三時間になる。さっきからコイツこれしか言ってない。おかしい。オマエ、キライ。


  「だから、何なんだよ?俺は宝くじは買ってないし、怪しい賭博なんてしてない。そんな金は受け取りたくねえよ、怪しいなぁ」


  「なら…」


女がバッグから何かを取り出し始めた。コンドームを出して、本番の可能性は微レ存?なんて思っていると、


「ちょっと、眠りません?」


斜めすぎる回答に戸惑いながらも、目に吹かれた怪しいスプレーの力に逆らえず、まぶたはゆっくりと落ちていった。





目が覚めると、柔らかい感触が頬にあった。

これは、太ももと期待していいのか、それとも風船、あるいはクッションの場合もあるので、ゆっくり目を開けてみた。


「だいぶ、効果が長引きましたね。疲れていたのではないでしょうか?大丈夫ですか?」


急な長文コメントに戸惑ったが、とりあえず太ももでした!やったー!神様はいるんだね!

バカな思考は止めて、冷静に考える。…リムジンじゃね、これ?あとコイツ、黒いスーツからメイド服に変わってるんですけど。超萌える。

まぁ、とりあえず事情を聞いてみるね。


「ちょっと、姉さん?俺はどこに向かってるの?」


「とりあえず学校に向かっていますが、何か?」


……ん?どういうこと?俺は、朝起きたら、怪しい女がきて眠らされて、見知らぬ学校に向かわされてるってこと?


え?意味わかんない。


「怪訝な顔をされていますが、あなたはこの前、東京ディスクニーランドに行かれましたね?」


「行ったけど、何かあるの?」


「あなたは、低迷していて誰も行かない廃墟状態の遊園地に一人で行かれました。そして、強運で一万人目のお客様に選ばれます」


低迷してたのかよ…。だから、あんなにお客さんいなかったのね。すごく寂しかったんだよ?


「オーナーは売れないことで自暴自棄になり、一万人目のお客様のあなたに全資産を譲り、海外に飛びました。その総資産は500億円相当になるそうなので、大金を持つ学生様用の学校に転校していただくことになりました。…方法は多少強引にはなりましたが」


…まぁ、とりあえず、母さん、俺、金持ちになりました。

話はわかったけど、いまいち現実味が湧かないんだよなぁ。いきなり500億円とか言われてもなぁ…。

考えていると、女が真剣な顔でこちらを向き、口を開いた。



「それでは、城之内当夜様。私は当夜様の専属メイドの、九条零と申します。これから、様々なことがあると思いますが、私が出来るだけサポートさせていただきますのでよろしくお願いします」


こうして、俺の謎すぎる日々が始まるのであった……。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ