地獄の学校。
その日は、リイナの行為に戸惑いつつも課題や自学を行い、余った時間はパソコンでニュースを見ていた。
翌日
身支度を整え、学校へ行く。
駅に向かっている途中。
「おっはよー!リク☆」
リイナがやってきた。
ウザい。スルーだ。
「ちょっと、スルーなんてしないでよ。」
などと言いながら、腕を絡めてくる。
「やめろリイナ。人が見てるぞ。」
駅を利用するのは高校生がメイン。
その3分の2以上がこちらを見ている。
恥ずかしいったらありゃしない。
「いーじゃん。私たちの愛の深さをみんなに見せつけられるしー」
いや、あんたが僕を愛していても、僕はあんたを愛してないからな。
絡んでくる腕はとても力強く、こちらから離れることは不可能に等しかった。
仕方ないので、電車も、降りた後の徒歩も、二人で行くしかない。
ほら、人が見てる。
あー嫌だ!なぜ僕がこんな目に遭わなければならないんだ!
しかし、地獄はここからだった。
下駄箱から内ズックを取るために、俺とリイナは一度絡めていた腕を離す必要があった。
そのスキをつき、リイナを出し抜いて教室に駆け足で入った俺は、死亡フラグが立ったと悟った。
なぜかって?
黒板をみてご覧。俺とリイナの相合い傘が大きく描かれてるからさ。
さらに、教室に入った時に自分に集中した男子の殺意がこもった目。
あはは…
ダメだこりゃ。
もう、終わった。
人生オワタ\(^o^)/
いや、待て。なぜクラスの連中がこれを知っている?僕の乗ってきた電車は朝一のものだ。
だから、ここにいるのは、別の方面の電車、または車、自転車、徒歩などの手段で来た連中だ。
朝の腕組みを見た者は皆無と言っていい。
「リク~」
リイナが教室に入ってきた。
リイナもこの光景に驚くに違いない。
しかし…
リイナは不敵に笑っていた。
何が、どうなっている?




