ジャマナオンナ。
「ショー!」
後ろから、よく聞く女の声が聞こえた。
はぁ…あいつか。
「何?」
「一緒に帰ろ☆」
彼女の名前は久遠 麗奈、通称レイナ。
一応、ボクの彼女。だが、はっきり言って、ウザい!
が、そんなことを言って泣かれても困るので、
「オッケー(^^)」
と返す。
一応、ボクの学校でのポジションはチャラ男な情報屋である。
これを崩さないで、人間社会でうまくやっていかなくてはならない。
これが相当難しい。
「ねぇ〜。ショーは、この後予定ある〜?」
〜と伸ばすのがウザい。キモい。てか、死ねと思う。
「ないよー」
棒読みで返事。
「じゃあ、一緒にカフェ行こ!」
駅前のカフェのことか。
「あそこのケーキ、すっごく美味しいんだよねー!!ショー、お金ある?」
「…やべっ!ねーや。」
ホントはあるけど。こんなことのために金を使いたくない。
「じゃあ、奢ったげるー」
その言葉を待っていた!
これでただ食い!計画通り…
っと、夜神月のマネをしてるんじゃなかった。
これからこいつに駅前のカフェでケーキと飲み物を奢ってもらう代償として、こいつの話を聞かなければならないという地獄が待ってるんだ。
「よーし!じゃ、いくよ!」
レイナは駅前に向かって走り出した。
「ちょ、待てよ!」
ホントに面倒と言うか、邪魔な女である…




