表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/17

保健室とカウンセラー。

目が覚めた…

白い天井…周囲にはカーテン…僕はベッドの上…

ここは…どこだ?


シャー


カーテンが開く音ともに、一人の女性が出てきた。保健の星野先生。

じゃあ、ここは保健室?


「目が覚めたのね。良かったわ。お家には連絡したんだけど、留守電で…確か、ご両親共働きだっけ?」


星野先生が聞いてきたので、僕は素直に頷いた。


「身体、大丈夫?」

星野先生がまた質問をしてきた。


「…まだ、頭がぼんやりしてます…」

本当の事だ。過呼吸になって、回復したと思ったらぶっ倒れたのだが、多分それは疲れだと思う。


「わかったわ。今、二時間目なんだけど、もう少し休んでていいから。二時間目終わる時間になってから、後の事を考えましょう?」

「あ…はい。」


シャー


星野先生はカーテンを閉めて出て行った。


数十分後…


「陸くん、次の時間どうする?」

星野先生が聞いてきた。

「……出ようと思います。だいぶ身体の感じも戻ってきましたし。」

まだ、頭はぼんやりだけど。いつまでもここにいるわけにはいかない。

「分かったわ。でも、少しでも辛かったら遠慮なくここに来てね。」

「はい。失礼しました。」

僕はそう言って保健室から出ていった。


昼休み…


僕の学校では、給食の後二十分間の休みがある。その時間、今日の出来事について、一人で考えていた。リイナたちは僕の気持ちを汲んでか近づいてこなかった。


「おい、東海林。」

担任の大倉先生に呼ばれた。

「はい?」

大倉先生は、僕にメモを渡した。

そこには、放課後にカウンセリングがあると書いてあった。

「星野先生が特別な人を呼んでいるそうだ。なんでも、お前がとても尊敬していた人だとか。」

大倉先生はそう言うと、職員室へ向かっていった。


カウンセリング?なんでだ?

とりあえず行くしかないか。


そんな事があったため、午後の授業は上の空だった。先生にも何度か注意されてしまった。


帰りのショートホームルームを終え、僕は保健室の隣のカウンセリング室に向かった。


コンコン

「失礼しまーす…」

僕はノックをし、カウンセリング室に入った。


「久しぶりね、陸くん。」

カウンセリング室の椅子に座っていたのは、小学校五、六年の恩師、木村典子先生だった。


なんで、彼女が?

今日は驚きの連続だ…



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ