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プロローグ
いつから、笑わなくなったのか。
よく思い出せない。
でも、だいたい見当はつく。
何もかも捨ててしまった頃だ。
中2の終わり頃。
オタク趣味も友人も全て捨て、ぼっちと言えば聞こえは良くないが、1人で全てを賄い始めたあの頃から…
確かに、オタク趣味はあったが、共に談笑し、遊ぶ仲間がいた。
それは有意義だったが、同時に鬱陶しかった。
仲間?何それ。傷の舐め合いしてる連中ばかりじゃないか。
そう思いながら、僕は中3の秋を迎えた。
そして、ある人物に出会ったことで、僕の心は大きく揺さぶられることになる…




