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悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第5章 受け継がれた想い
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90話 現れた悪魔の若人

一方、ホテルの総理大臣の部屋前では、天真が天神状態になり、右手に宿した雷を真司たちに放とうとしていた。

「消えてなくなれ」

と天真は言うと、雷撃を真司たちに放った。

「くそっ‼ここまでか‼」

とマースさんは言い、目を閉じた。が、何も起こらなかった。マースさんは目を開けた。するとマースさんの目の前には、雷撃を左手で粉砕した僕がいた。

「またせたな、マース」

「悪魔化した隼人なのか…⁉だが、悪魔の継承(インヘリタンス)は奪われたんじゃなかったのか⁉それに殺気が普段の悪魔化よりすごい…」

とマースさんが僕に言ったとき、天真が僕に言ってきた。

「ほう…見間違えたぞ、松田隼人。俺の雷撃を粉砕するとはな…。一体どこでこんな短時間で急成長した?」

「その質問に答える必要はない。お前はここで倒す」

「ずいぶん強気だな、松田隼人。確かにお前は強くなった。だが、俺には劣る」

「果たして、その言葉は本当か?」

と僕は言い、天真に向かって走り出した。


「正面から突っ込んでくるとは…。浅はかな」

と天真は言い、カウンターを仕掛けようとしたが、僕は天真の目の前で、高速で走り出し、天真の背後に移動した。僕は天真を殴る直前に言った。

「後ろがガラ空きだぜ?」

と言うと、天真は壁に殴り飛ばされた。


「どうした?さっきまでのお前は強敵に見えたが、今のお前はまるで珍獣だな」

「クソが‼もう天使と悪魔の戦争は終わったはずだ‼貴様には戦いを挑む権利はない‼」

と天真は言い、僕に攻撃を仕掛けた。

「ああ。もう天使と悪魔の戦いは終わった。これは第二次天使と悪魔の戦いだ‼」

と僕は言い、天真のパンチを避けた。すると、レティアの声が聞こえた。

《これより、第二次天使と悪魔の戦争を開戦いたします》

「なんだと⁉何故だ⁉松田隼人は敗者になり、戦いの権利はないのではないのか⁉」

と天真はレティアに聞いた。

《天使と悪魔共通条約 第八条。戦いの敗者に与えられた罰を克服した者には戦いの権利を与える。松田隼人は天魔の門から脱出し、見事、罰を克服しました。戦いの権利は充分にあります》

「ちぃ…‼」

と天真は舌打ちした。すると聖弥が天真に言った。

「なぁに、勝てばいいんだよ天真。四人が一人ずつ戦うのは面倒くさいから、天真と松田隼人の戦いだけでいいんじゃないか?レティア」

《いいでしょう。では天使の継承者 武沢天真(だけざわてんま)。願いを言いなさい》

すると天真は答えた。

「松田隼人の消滅!それだけだ」

《では、悪魔の継承者 松田隼人(まつだはやと)。願いを言いなさい》

「……松田狩武を消滅してください」

すると、レティアは言った。

《承知しました。では天使の継承者 武沢天真対悪魔の継承者 松田隼人、戦闘開始!》






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