表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第5章 受け継がれた想い
93/231

89話 初代悪魔王との契約

悪魔の継承インヘリタンス覚醒術…?」

 と僕は魔術師に聞いた。しかし、魔術師は応答せず、腕輪を光らせた。

「ルシファーデーモンよ…長い年月を懸け…今やっと…真の継承者が現れたぞ…。さぁ、目覚めるのだ。この若き人間に力を…継承する力を…与えたまえ!」

 と魔術師は言うと、悪魔の継承インヘリタンスは黒く輝いた。

「なんだ!?」

 と僕は言ったとき、僕はいつの間にか誰もいない空間にいた。

「また変な場所に飛ばされたのか…?ってかなんだ…ここ?」

「ここは我が創りだした空間だ」

「我…?」

 僕の目の前には悪魔がいた。

「我が名は初代悪魔王、ルシファーデーモン。お前が本当に真の継承者であるのかを今から見極める」

「見極めるって…どうやって…?」

「お前…人間のクセに素直に話を受け入れられんのか…?」

「何回も悪魔界や異空間を移動してきたんだ。なんかそんなに驚かなくなったよ…」

「フッ…まあいい。まず、俺の質問に答えろ」

「よし、いいだろう」

 と僕は言ったとき、ルシファーは質問した。

「お前は悪魔の継承インヘリタンスを完全覚醒させて一体なにをしたい?」

 その質問をされた僕は頭の中でみんなの姿を想像した。

「……大切な人たちを、守りたいだけだ」

「クフフ…グハハハハハハ!!」

 とルシファーはいきなり笑い出した。

「なんだよ!?何がおかしい!?」

「いや、悪いな。実はうれしい。まさか、人間にもまだあいつみたいな奴がいとはな…!!」

「あいつ…?あの最強の魔術師っていう人のことか…?」

「そうだ。あいつはお前と同じで、この我の力を仲間を守るためだけに使った。今まで俺は腕輪の中からお前を見ていたが、お前は信用できる…。最初の質問はクリアだ」

「よし!次行こうぜ次!」

「今、お前の敵となっているのはお前の実の兄だが、お前は本当に兄を殺せるのか…?」

 僕はしばらく下を向いた。そんな僕にルシファーは言った。

「殺せないか…?」

「いや、殺せるか殺せないかの問題じゃない。殺さなきゃいけないんだ。兄さんは今、世界を支配しようとしている。なら、俺は兄さんの野望を止める。それが、兄さんの命を奪うことになったとしても…」

 それを聞いたルシファーは僕を見て言った。

「気に入ったぞ。若き人間、松田隼人。いいだろう、我のすべての力をお前に捧げてやる。人間と悪魔王の何万年ぶりの契約だ。我は全力でお前に力を貸してやろう。そのかわり、お前は全力で戦え!わかったな!?」

「わかったぜ!ってかこれまでも全力だし?」

「さぁ行け!勝ってこい!松田隼人!せいぜい兄さんを殺す前にお前が殺されるなよ!!」

 とルシファーは言うと、僕はついに人間界に転送された。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ