81話 ホテルでの戦闘
日本国内ホテルの裏に狩武たちはいた。
「さぁ、作戦開始だ!ここからは作戦通りに行動しろ」
と狩武はピエーヌと牙斐矢、それに天真たち天使に言い、動き出した。
そのころ、
僕たちは謎の老人 ダガンさんの車に乗り、総理大臣のいる日本国内ホテルに向かっていた。
レアルの一番解けにくい契約…それは一体何なのか…?
僕はそんなことを考えていると、車はある建物の前で止まった。
「ついたぞ、このホテルの最上階のスイートルームに総理大臣はいらっしゃる」
とダガンさんは僕たちに言った。
僕たちは車から降り、ホテルに入ろうとした。
しかし、
「おい、このホテルは関係者以外立ち入り禁止だ!」
と警備員が僕たちに言ってきた。
すると、ダガンさんが警備員に言った。
「ワシは総理大臣の知り合い、名はダガン・ハリースなのじゃが、お会いはできませんか?」
「今、総理大臣様に確認を取りますので、お待ちください」
と警備員が言うと、その警備員はスイットルームに入って行った。
スイートルームでは、
総理大臣が椅子に座っていた。
「失礼します。ただいまダガン・ハリースという名のアメリカ男性が面会に来ていらしているのですが、よろしいでしょうか?」
と警備員は総理大臣に聞いた。
それからしばらくして、
警備員が現れ、僕たちに言った。
「総理大臣からの許可が下りたため、入室を許可します。しかし、念のためボディテェックをさせていただきます」
そう言うと、僕たちは一人一人ボディテェックをされた。
僕はふと、悪魔武器のせいで敵と思われる!と思ったが、
真司の邪神の弓矢という悪魔武器は普段はただの棒で、
マースさんの死神の黒剣は普段、剣の刃の部分が無く、戦う時に刃が生えるらしいし、
黒鳥の魔獣の首輪はただのネックレスだし、
朱希羅の悪魔の鉄拳はただのグローブだ。
なんだ、安心した~。
と思った僕だった。
ボディテェックも終わり、僕たちはいよいよ最上階の総理大臣の部屋に入ろうとした。
そのとき、
ある声が聞こえた。
「あの男だ!総理大臣の命を狙う男が現れたぞ!!」
そう、それは狩武のことだ。
駐車場に狩武とピエーヌはいた。
その二人を警備員が銃を向け聞いた。
「二十歳ぐらいの男にピエロの男、あと一人、黒ジャージ姿の男がいないな。どこにいる!?吐くんだ!!」
すると狩武は答えた。
「そうだな、お前たちの後ろにいるんじゃないか?」
そう言うと、警備員の一人が殴り飛ばされた。
「なにっ!?」
と他の警備員たちは驚き、辺りを見渡した。
すると、また警備員の一人が殴り飛ばされた。
「おい!しっかりしろ!ちゃんと周囲を見渡すんだ!」
と言った警備員が殴り飛ばされた。
「彼のステップは半端なく高く、あなたたちの視界には映らないでしょう。あっ、パンチの威力も高いのでご注意を」
とピエーヌが言うと、また警備員が殴り飛ばされた。
殴り飛ばされた警備員は全員気絶している。
そんなとき、
そこに一人の人間と一人の小悪魔が現れた。
「来たな、ここからは本気で行く」
と狩武は言った。
狩武たちの目の前に現れたのは村川漢頭と裏切られし小悪魔 デリットだった。
そのころ、
ほとんどの警備員は狩武たちのいる駐車場に行ってしまい、今、ホテルの中にいるのは僕たちと警備員が2~3人だけだった。
そんなとき、ホテルの入り口にいた警備員が何者かに吹っ飛ばされ、誰かがホテルに入って来た。
その者たちはエレベーターで最上階まで上がってきたのだ。
僕たちはエレベーターの前で待機していた。
「誰か来るぞよ!」
とダガンさんは言った。
そしてチーン♪という音と共にエレベーターのドアが開いた。
エレベーターの中にいたのは天真たち天使だった。
「来たな、天真!」
と僕は天真に言った。
「誰かと思えばお前か…悪魔の継承者 松田隼人…。丁度いい、ここで殺してやる」
と天真は言い、天真たちは天使武器を構えた。
僕たちは悪魔武器を構え、今、スイートルームの前で激闘が起ころうとしていた。