76話 夜の訪問者
ただいまの時刻はPM11:34。
もうすぐ、一日が終わろうとしていた。
僕たちは目的を達成するために、今日は休んで明日の朝に狩武の捜索を開始しようとしていた。
しかし、
時同じく総理大臣の屋敷に黒い影が迫っていた。
もちろん、それは狩武とピエーヌだった。天真たちはそこにはいなかった。
二人の警備員が狩武たちに気付くと、歩きながら近づき言った。
「ここは総理大臣の許可がない限りいてはいけないんだ。出てってくれ」
すると狩武は言った。
「やはりここに総理大臣がいるのか…」
「手を上げなさい!総理大臣に何用だ!?」
と一人の警備員は言い、狩武とピエーヌに銃を構えた。
狩武たちは抵抗せず、そのまま手を上げた。
「そうだ!そのまま車に乗って署まで来てもらおうか?」
ともう一人の警備員は言った瞬間、ピエーヌのおでこが赤い♥に変わり、口から炎を吐いた。
その炎は二人の警備員に飛び、二人の警備員を焼き殺した。
「ひっひっひっひ、大人しくしとけばいいものを…。無様だなぁ、人間♪」
とピエーヌは舌をベロベロ出し、焼き焦げた警備員たちに言った。
もちろん警備員たちは死んでいる。
「さっさと行くぞ。時間を無駄にはできん」
と狩武は言い、屋敷の中に入って行った。
「屋敷を燃やしたほうが早いんじゃないですか?」
とピエーヌは狩武に言った。狩武は答えた。
「総理大臣は殺さない。人質にするからな。それよりグズグズしているとどんどん警備員が来るぞ?」
「別に来てもいいじゃないですか?みんなどうせ死ぬのですから、ちょっと死ぬのが早くなるだけでしょ?」
とピエーヌはグチグチ言い、屋敷の中に入って行った。
屋敷の中は外よりも警備が厳しいため、屋敷に入った瞬間、狩武たちはすぐに見つかった。
「侵入者だ!捕まえろ!!」
と警備員たちは声を出し、銃を持ってこっちに走ってきた。
「ピエーヌ?」
と狩武はピエーヌを見て言った。
「わかってますよ」
とピエーヌは答え、ピエーヌのおでこが黄色い♠に変わった。
「100万ボルトだぁ!!」
とピエーヌは叫び、口から激しい電撃を吐き出した。
なんか金色のガッ〇ュべルみたい…。
警備員たちは感電し、バタバタ倒れていった。
「ひひひ…。感電死しましたかねぇ?」
とピエーヌはニヤニヤ笑いながら言った。
「さっさと天皇陛下のいる部屋に行くぞ」
と狩武は言い、二人は階段を上がっていった。
すると、ある一人の警備員が狩武たちの前に立った。
「また来ましたねぇ。狩武様、殺す許可をお願いします」
とピエーヌが言うと、狩武は答えた。
「あぁ、殺れ」
するとピエーヌはまた電撃を出した。
しかし、警備員は傘を取りだし、その傘で電撃を防いだ。
「なっ!?ワタクシの電撃を防ぐなど…!!貴様、何者…!?」
と攻撃を防がれたピエーヌは混乱し、また電撃を吐き出した。
しかし、警備員はひょいっと避け、傘の先から光線を出した。
その光線はピエーヌに飛んでいった。
ピエーヌは光線をギリギリで避け、言った。
「貴様…、一体何者だ!?」
その警備員は答えた。
「我は総理大臣をお守りする者、そしてこの傘は悪魔武器の亡霊の番傘だ。総理大臣様を狙う者は許さん。かかってこい!」
「いいでしょう。ぶっ殺してあげますよぉ!!」
とピエーヌは言い、悪魔武器を使う警備員に攻撃を仕掛けた。