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悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第1章 悪魔との出会い
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7話 新しい家族!?

ここは人間界。

悪魔界から戻ると外は日が暮れていた。

レアルは明日の午後まで悪魔界にいるそうだ。


僕はリビングいい匂いがしたので、リビングに駆け降りた。

母さんが晩御飯の準備をしていた。


僕は母さんに「今日の晩御飯はなに?」と聞いた。

母さんはただ一言。

「カレーよ。」と言った。

僕の気分はハンバーグだったがカレーでもいいかと思い部屋に戻ろうとしたとき、

ピンポーンと音がした。

「誰かしら?」と母さんは言う。

僕は「はい?」と言ってドアを開けると、そこにいたのはマースさんだった。


「マースさん!なんでここに?」

と僕は聞いた。

マースさんには僕の住所はおしえていない。

するとマースさんは、

「実は俺、泊まる場所がなくてな、この前まで公園で寝ていたんだが、

虫がいるわ、警察に怪しまれるわで苦労が多くてな…。」


まさかマースさん、僕の家に泊まるためにき来たのでは?

と思った僕だった。


すると母さんが言い出した。

「今まで公園にいたの?入りなさい。お父さんの部屋が空いてるからそこで寝たらいいわ。」


僕はあれっと思った…。

いつもより母さんの口調がやさしいような…。

マースさんは「ありがとうございます」と言い、家に入った。


やがて夕飯を食べていたころ、マースさんが僕に話しかけてた。

「あの後いろいろ考えたが、やはり悪魔に対抗するには悪魔武器が必要不可欠だ。

飯食ったらすぐ悪魔界に行こう。」


僕はすべて話した。

「あの…一応手に入れはしたんですが…。」


僕は悪魔の継承インヘリタンスという骨の腕輪を見せた。

マースさんは「それか…?」と言って、じっと見つめていた。


お母さんが口を突っ込む。

「二人とも仲いいわねぇ~。悪魔武器ってなに?ゲームの話?」


考えてみたら僕は母さんの目の前で悪魔の話をしてしまった。

まぁゲームと思っているならいいか。


マースさんはトイレ借りますと言ってトイレに行った。

母さんが僕に行った。

「ねえ、マースさんってイケメンねぇ♡」


僕は気づいた。

なるほど、母さんの口調がやさしかったのはこのことだったのか。


そして次の日。


朝起きたら僕の頭の上に黒猫が乗っかっていた。

「ニャ~オ」と鳴き、マースさんの胸ポケットに入って行った。


「やっと起きたか。」

とマースさんは言った。

なにやら部屋の飾りつけをしているようだ。


「なにしてるんですか?」

と僕はマースさんに聞いた。

「知らないのか?今日はレアルのバースデーパーティーだぜ。」

と言った。


「へぇ~。レアルの誕生日か~。

えっ!?レアルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!?」


僕は初めて知った。

悪魔にも誕生日があったなんて…。


あれ?

マースさんってレアルのことが見えるのか?

と思った僕だった。


母さんは買い物に行っていた。

午後にレアルは帰ってくる。

今はAM10:46だ。


僕たちは飾りつけも順調に進み、

後はレアルが黒い箱ブラックボックスから出てくるのを待つだけだ。


僕とマースさんは二人でクラッカーを黒い箱ブラックボックスに構えて待機している。

すると箱が揺れた!ということはレアルが帰ってきたのだろう。


やがて箱のふたが開き、レアルが中から出てきた。

僕とマースさんは「誕生日おめでとー!!」とレアルに向かってクラッカーを鳴らした。


するとレアルは思いもしなかった一言を放った…。

「えっ?アタシの誕生日は明日だぞ…。」


僕とマースさんは同時に「えぇっ!?」と言う。

レアルはバカにした顔で言った。

「くだらないことしていないでさっさと悪魔の討伐に行くぞ。」

と言って家を出て行った。

僕は心の中で思った…。

はぁ…せっかくのサプライズが台無し…。



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