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悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第1章 悪魔との出会い
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6話 悪魔武器

前回、僕は悪魔と遭遇してしまいグチャグチャのボロボロのズタズタにされ、

トドメを刺される瞬間、謎の大学生に助けられた。



ネロスは起き上がり、大学生が持っている黒い剣をにらみ指を指した。

「貴様……その剣は…悪魔武器だな……。」


大学生は外国人のようだ。

目は青く髪が黄色い。


とそんなことはどうでもいい。

今はこの戦場から逃げたいが身体が動かない。


ネロスが大学生に攻撃をしかけた。

「その首もらったぁ!!」と叫びながら黒刀を振った。

しかし大学生は剣で攻撃を防ぎ、ネロスの腕をつかみ投げ飛ばした。


なんだあの大学生は…。メチャクチャかっこぇ…。


ネロスは建物に衝突した。

大学生は僕たちに「今だ、逃げるぞ!!」と叫んだ。

意識を取り戻した真司は言われなくとも走って行った。

しかし僕の身体はボロボロで動くことすらできない。

僕は大学生に背負ってもらい、病院に逃げ込んだ。


僕の姿を見て医者はびっくり仰天。

右肩に浅い切り傷。背中からは血がドロドロ出ている。


僕は一週間の入院になり、病室のベッドで寝ていた。

大学生と真司が部屋に入って来た。


大学生は話し始めた。

「俺がお前を見つけることができたのはこいつのおかげだ。」

と言いコートの胸ポケットから手のひらサイズの黒猫がでてきた。


僕は聞いた。

「あなたは一体何者なんですか?」と。もしかしたら人間に化けた悪魔なのかもしれない。

すると大学生は、

「俺はアメリカ人のマースだ。何とでも呼んでくれ。」と言った。

そして全てを話してくれた。

「俺は幼少の頃から日本に住んでいるが、一ヶ月前。

自分の部屋に黒い箱ブラックボックスが置いてあったんだ。

そして箱を開け、俺は悪魔界に行った。」


マースさんは僕と同じことをしていた。


「そして悪魔王に討伐任務を任された。

人間界に逃げた三人の悪魔の討伐だ…。」


僕は聞き返した。

「えっ!?人間界に逃げた悪魔って三人もいるんですか!?」


「おそらく三人とも共に行動しているのだろう…。」


この日はしばらくマースさんと話をした。

やがて一週間たった。

僕は退院の許可が出て久しぶりに外の空気を吸った。


僕は悪魔王に用があったので、自分の部屋にある黒い箱ブラックボックスを使い悪魔界に行くことにした。


悪魔界にいくのは二度目だが、

箱から出てくる煙はやはり臭くて気持ち悪い。


悪魔界にたどり着くと僕はさっそく悪魔王がいる悪魔城に向けて歩き出した。

僕は城の門をくぐり、悪魔王の部屋に入ると小悪魔のレアルと悪魔王が会話をしていた。


レアルは深刻そうな顔をして部屋を出て行った。

僕は悪魔王に聞いてみた。

「あの…悪魔王さん…?」


悪魔王はこっちを向いた。

「さんではない、様でしょ!で?何の用~?」


僕は正直に答えた。

「僕には…悪魔の討伐はできません…。」


「なにぃ!?何故だぁ!!」と言って僕に近づいてきた。

僕は勇気を出して答えた。

「人間にもケンカで勝てない僕が悪魔に勝なんて、できるわけがない!!それに…。」


「それにぃ…?」


悪魔王はやさしく質問してくる……いや、やさしいのではない…ウザいだけだ。

僕は答えた。

「それに悪魔には手も足も出なかった…。」と。

悪魔王は「困ったなぁ…。」と言い黙り込んでしまった。


そのとき鎧をつけた300人の悪魔の一人が悪魔王に質問した。

「マース氏のように隼人氏にも悪魔武器を渡すのはどうですか?」


悪魔王は嫌な顔で答えた。

「あるのにはあるのだがこの武器はリスクが大きすぎるんるん。

隼人ちゃんが使うには危険すぎるっちょ。」


と言いつつ悪魔王は小さな箱を取り出した。

「悪魔でこの武器を扱うことができた者はだーれもいない。わしも含めてね。

だが人間はわからない。人間の能力は未知数だからねぇ。」


悪魔王は箱を開けた。

箱の中には骨の腕輪が入っていた。


「これは悪魔の継承インヘリタンスという腕輪で間違った使い方をすれば、

取り返しのつかないことになってしまう。と言われているんだょん。」


僕は気がついた。

この腕輪…どこかで見たことがある…と…。

これが自分の運命のように感じた。

僕は腕輪を取り、悪魔討伐任務を続行することにした。



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