66話 第三回戦…!!
《セレシア対マースの戦いは、マースが力尽きた為、勝者は天使の継承者代理 セレシアです》
というレティアの声を聞いたセレシアは地面に座り込んだ。
その声は僕たち全員にも聞こえていて、僕たち悪魔側の人間は少し落ち込んだ。
「最後の最期でアタシの勝ちだな、愚かな弟よ」
とセレシアは目の前で倒れているマースさんに言った。
そのとき、
セレシアとマースさんはまたそれぞれ白い異空間に飛んでしまった。
一方、
僕は真っ白い空間の中、たった一人でウロチョロしていた。
想像絶するほどに暇なのだ。戦わないならここから出してくれたっていいじゃないか!!
とあの赤ん坊姿の創造神 レティアに向かって思ったが、そんなことをしても仕方がない。
僕は黙って戦いが終わるのを待つことにした。
そのころ、
真司が真っ白い空間の中で独り言を言っていた。
「次に戦うのは誰だろうな…あっ、順番的に考えて俺か…」
そんなことを言っていると真司のいた空間が消え、真司はいつの間にか遊園地にいた。
しかし、人は誰もいない。まるで廃園した遊園地みたいだ。
「やっぱりお前だったか…」
と言いながら、誰かが真司の前に立った。
もう読者の皆様は誰だかわかるだろう…。
そう、真司の前に現れたのは森嶋聖弥だった。
「さっさと終わらせますか」
と聖弥は言い、女神の拳銃を構えた。
「おいおい、まだ戦いは始まってねぇぜ!?なのにいきなり銃を構えるのか!?」
と真司は聖弥に言ったが、聖弥は冷たい表情で答えた。
「何か問題でも?」
「だったら俺だって不意打ちしてやる!!」
と真司は言い、邪神の弓矢を構えた。
両者、レティアの声を待ち続け、お互いに向かって武器を構えている。
そのとき、ついにレティアの声が聞こえた。
《第三回戦は天使の継承者代理 森島聖弥。悪魔の継承者代理 山田真司の戦いです》
その声とともに、聖弥は拳銃を真司に向け、真司は弓の弦を引いた。
《戦闘開始!》
という声と共に、聖弥は弾を真司は矢を放った。
真司は弾を避けようとしたが、わずかに弾が右肩にかすれた。
聖弥は真司が放った矢を避け、また弾を撃ってきた。
真司は遊園地のあらゆる物を利用し、真司は物陰に隠れた。
「また物陰に隠れたか!!だが、松田隼人のときと一緒だ!!このバズーカで吹っ飛ばしてやる!!」
と聖弥は言うと、拳銃をガチャガチャ変形させ、拳銃はバズーカの姿になった。
「ドカーン!!」
と聖弥は言い、バズーカから強烈な一撃を放った。
「どうだ山田真司!?それ以上痛い目見たくないなら、大人しく降参するんだな!!」
と聖弥はダメージを受け、倒れている真司に言った。
真司の左肩からは血がダラダラでていた。
しかし、真司は起き上がり、聖弥に言った。
「この戦いで死ぬわけにはいかないんだよ…!!隼人の平和って願いを叶えるまではな!!!」