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悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第4章 願いの戦争
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65話 死神の猛攻

「あの剣に宿る死神が、今ここに実在してるのかというのか!?」

とセレシアはマースさんを見て言った。

マースさんは死神を連れながら、どんどんセレシアに近づいて来る。


「くそう!!返り討ちにしてやるッ!!」

と言い、セレシアは扇子を振り突風をマースさんに向かって飛ばしたが、死神が突風をガードしてマースさんはビクともしなかった。


「一度退くか、このままでは無駄死にする!!」

とセレシアは言い、城の中に入って行った。

マースさんは死神を連れながらセレシアの後を追いかけた。


城の中の大広間に逃げ込んだセレシアだったが、すぐにその大広間にマースさんが来た。

「逃がさないよ、姉さん…!!」

とマースさんは言い、剣を振った。

すると、死神も巨大な剣を振り、まるでマースさんと死神の動きは連動していた。

セレシアは地面にしゃがみ、死神の剣を避けた。


マースさんはその後も、どんどんセレシアに近づいてきた。

逃げ場をなくしたセレシアは突風を城中に起こし、いろんな物をマースさんに飛ばした。

しかし、死神に守られているマースさんにはビクともしなかった。


「ちぃ!!あの死神をどうすればいいのだ!!」

とセレシアは言い、とにかく突風を起こしまくった。

しかし、もちろん。

マースさんには全く効果がない。死神を連れどんどん近づいてきた。



一方、

工場跡地では父さんだけが取り残されていた。

父さんはひとり言を言っていた。

「天真たちと隼人たちが消えた…。それに創造神レティアの出現…、間違いない。これは天使と悪魔の戦争が始まっているのか…!!」

「そのとおりだ」

と父さんに誰かが話しかけた。

その人は目つきは悪く、黒いジャージ姿だった。


「誰だ…お前は…。なぜ天使と悪魔を知っている…!?」

と父さんは聞くと、そのジャージ姿の男は答えた。

「俺の名は吉田牙斐矢よしだがいや松田狩武まつだかりむとは知り合いでな。お前は確か悪魔の邪眼グラヴィレイだったな。だったらお前は危険人物だ。ここで消えてもらおう。」


そう言うと、牙斐矢は拳を強く握りしめた。

「おいおい、こいつ武器を何も持たずに俺と戦う気か…!?だったら重力で…!!」

と父さんは言うと、牙斐矢の周りの重力は重くなった。

「おっと…!!」

と牙斐矢は父さんの重力に耐え、そのまま父さんを殴り飛ばした。


「くっくっく、さぁ、身体のどこから壊してほしい?」

と牙斐矢は父さんに聞いた。

すると、黒い閃光を放つ悪魔が工場跡地に現れ、牙斐矢を建物に殴り飛ばした。

「アンタが松田隼人まつだはやとの父親か…?なら味方になんなくっちゃな」

とその悪魔は父さんに言った。

「この俺の命の恩人、松田隼人の父親は俺様が守る!!このゼルキルム様がな!!」


ゼルキルムは父さんの前に立ち、牙斐矢に向かって戦闘態勢になった。


一方、

異空間の中にある城の中では、マースさんが死神を連れながらセレシアに迫っていた。

もうセレシアは逃げ場がなく、攻撃もマースさんには通じず、勝ち目がないと思ったとき、

マースさんがいきなり倒れ込んだ。

死神の力は相当なリスクがあるらしく、長時間死神を連れながら戦うのは無理らしい。


そのとき、

レティアの声が聞こえた。

《セレシア対マースの戦いは、マースが力尽きた為、勝者は天使の継承者代理 セレシアです》

その声を聞いたセレシアは地面に座り込んだ。



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