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悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第3章 天使降臨
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57話 彼の名

目を覚ますと、僕とマースさんと黒鳥は病院のベッドの上で寝ていた。

「ここは…病院…?」

と僕は起き上がり状況を確かめた。


マースさんと黒鳥はまだ寝ている。

僕はベッドから起きて、廊下に行こうとした瞬間、右腕に痛みを感じた。


そのとき気付いたのだ。

僕は右腕を骨折していたことを。

右腕には包帯がぐるぐる巻いてあった。


どうやら天真の攻撃を防御したときに骨を折ったのだろう…。


と天真のことを思い出した瞬間、もう一つのことに気付いた。

悪魔の継承インヘリタンスがないことを。あのとき天真に奪われたのだ。


すると、

コンコン、と扉をノックして誰かが入って来た。

「起きてたか。隼人」

と言い、現れたのは悪魔の邪眼グラヴィレイであるおじさんだった。


「あなたは…!!」

と僕はおじさんを見て、言った。

「お前たちが商店街で倒れてたからオレが運んでやったんだ。三人いっぺんに運んだから肩がこったよ…」

とおじさんは肩を動かし言った。


「すいません…。悪魔の継承インヘリタンスが…」

と僕は言おうとしたとき、おじさんが言った。

「知ってるよ…。武沢 天真たけざわてんまだろ?一体悪魔の継承インヘリタンスを使って何をする気なのか知らないが…。ただ事ではないな…」



そのころ、

工場跡地に天真たちがいた。

天使の4人組と、ピエロのような姿をした人が一人いた。


「ほら、悪魔の継承インヘリタンスだ。こいつが欲しかったんだろ?」

と天真がピエロに悪魔の継承インヘリタンスを渡した。

「おしえろ。一体何の目的で悪魔の継承インヘリタンスを使う?」

とセレシアがピエロに聞くと、ピエロは答えた。

「彼の封印を解除します。ここにある悪魔の継承インヘリタンスと天真が持つ天使の継承インヘリタンスの力を使って、神とも魔王とも言われた彼を開放するのです!」


「彼とは一体、誰のことなんだ…?」

と聖弥はピエロに聞いた。するとピエロは聖弥に言った。

松田 狩武まつだかりむ。お前たちが戦った松田 隼人まつだはやとの兄だ」


「あの貧弱な奴の兄だと!?俺たちはそんな奴のために協力したっていうのか!?」

と天真はピエロに向かって言うと、ピエロは目から電撃を出した。

その電撃は天真の横を飛び、天真の真後ろの建物をぶっ壊した。


ピエロは天真に言った。

「彼をことを悪く言うならぶっ殺しますよ…」

ゴクッと天真はつばを飲み込んだ。


一方、

病院ではおじさんが僕に言った。

「そろそろ俺たちの関係を教えてやってもいいかな…」

「えっ…?」

と僕はおじさんを見て言った。関係って何…?


そう思った瞬間、おじさんは僕に言った。

「俺の名は悪魔の邪眼グラヴィレイと言われているが、本当はちがう。本当の名は松田 直人まつだなおと。お前の父親だ…」













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