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悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第3章 天使降臨
58/231

55話 それぞれの戦い

商店街で突如現れた天使たちと戦うことになった僕たちは、

今、商店街で戦闘中である。

もちろん、一般人は一人もいない。道路には車ひとつ走っていなかった。

まぁ…当たり前だが…。


「あの大男、道着姿なのに武器は棍棒かよ!?」

と悪魔化した僕は康彦を見て言った。


「アノ大男ハ俺ガタタカウ。隼人ハモウ一人ヲ倒セ!」

と魔獣化した黒鳥は僕に言い、康彦に向かって走り出した。

もう一人とは聖弥のことである。


黒鳥は鋭い爪で康彦を引き裂こうとしたが、あっけなく棍棒でぶっ飛ばされてしまった。

「グオッ!!」

と声を上げ、黒鳥は商店街の壁に衝突した。


聖弥が僕に向かって銃を構えた。

「天真と戦ったっていう実力、見せてもらおうじゃない?」

と言い、弾を撃った。


僕は弾を避け、聖弥に向かって走り出した。

聖弥は銃をマシンガンに変形させ、僕に言った。

「こいつは回避不可能だ!死ねぇぇ!!!」


そう言うと、聖弥はマシンガンを連射させた。

僕はすぐさま物陰に隠れ、聖弥のマシンガンの弾が尽きるのを待った。

真司が言っていたのだが、どうやらマシンガンの弾にはストックがあるらしいのだ。


やがて、

マシンガンの音が消えたとき、聖弥が話しかけた。

「物陰にいれば攻撃を防ぐことができると思ったのか?だったらそれごと吹っ飛ばしてやる!!」

そう言うと、また聖弥は銃をガチャガチャ変形させ、バズーカの形になった。


「吹っ飛べぇ!!!」

と聖弥は言い、強烈な一発を撃った。

その威力はハンパなく、八百屋などが全て吹っ飛んだ。


「ククク…。やったぞ!フハハハハハハハハッ!!」

と聖弥はバズーカを元の銃の姿に戻し、豪快に笑った。

しかし、

背後から聖弥は殴り飛ばされ、道路に衝突した。


そして聖弥は起き上がり、言った。

「てめぇは…」

聖弥の前にいたのは悪魔化した僕だった。

「なんで生きてんだ…?確かにバズーカで吹っ飛ばしたはず…」

聖弥はそう僕に聞くと、僕は答えた。

「ここの商店街は俺の小さい頃からの遊び場でな、裏道とかいろいろなルートを知ってんだ」

「クソがぁ!!」

と聖弥は銃を僕に向け、撃とうとしたとき、道路の向こうから誰かが歩いてきた。

「撃つな、聖弥」

と道路の向こうにいる人は聖弥に言い、聖弥は銃を降ろした。


「やっと来たか…」

と聖弥はその人物を見て言った。

その人物とは読者の皆さんは大体予想できるだろう…。


一方、

マースさんとセレシアの姉弟対決はますますヒートアップしていた。

「姉さん、何故あんたはお父様やお母様を裏切ったんだ!?」

とマースさんはセレシアの天使武器が生み出す突風を避けながら、聞いた。

そう、マースさんは実は屋敷に住んでいたお坊ちゃんなのだ。


「貴様はあんな愚かな貴族どもの味方をするのか?あいつらは金で全てを決めつける!腐った者どもだ」

とセレシアは言い、ひたすら風を起こした。

「確かにそうかもしれない!!だけど…あの日に誓ったはずだ!俺たち姉弟で貴族たちを正すと!」


マースさんがそう言うと、セレシアは答えた。

「そんな誓い、今なら簡単にできてしまうわ!だが、アタシはあの方と出会い、新たな目的を決めた。

世界の人々を正す!この天使の力を持ってすれば、人間を利用するなんて造作もない」


「世界征服とでも言いたいのか…?そんなこと、できるはずがないだろうに!!」

とマースさんは言うと、セレシアがマースさんに言った。

「できるかできないんじゃない…。己の手でやるのだ!!あの方なら達成することができる…!!」


「あの方…?」

とマースさんは聞くと、セレシアは答えた。

天使の継承インヘリタンスの使い手、武沢 天真たけざわてんまだ!!」


一方、

僕と聖弥の前にある人物が現れた。

そう、その人物とは、武沢 天真たけざわてんまだった。





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