54話 天使襲来!!
僕とマースさんは学校帰りに商店街を歩いていると、
突如、商店街のあちこちで爆発が起きた。
そして僕とマースさんの前に、昨日戦った天真以外の3人が現れた。
マースさんとセレシアは目を合わせ、セレシアが言った。
「まだヌルい目をしてるな…。クソ弟…」
マースさんは絶望的な表情でセレシアに言った。
「なんでここにいるんだよ…姉さん…」
「ね…姉さん!?」
と僕は衝撃的な真実を知った。
「へぇ~。あいつお前の弟かぁ。お前と違って弱そうだな、セレシア」
と聖弥はセレシアに言った。
セレシアは聖弥に言った。
「あいつは弱い。だがな、お前とあいつの実力の差はミジンコ一匹分だ。悔しかったらもっと腕を上げるんだな。この鉄砲好きが」
「……んだと!?てめぇここでブッ倒してやろうか!?」
と聖弥はセレシアに言うと、道着姿のゴツイ男が言った。
「止めろ聖弥。俺たちは仲間割れをしに来たんじゃない。目の前にいる悪魔どもを討伐することだ」
「…ちっ、あとで覚えてやがれ」
と聖弥はセレシアに言うと、女神の拳銃を持って、僕に言った。
「さて、あの天真がなかなかやる奴だと言ったんだ…。どんな実力なのかな…?」
すると道着姿の男が聖弥に言った。
「俺も手を貸そう。最近暴れてないからイライラしてたところだ。相手は骨のある奴がいいからな」
「待て待て、悪魔の継承使いは俺の獲物だ!お前はもう片方のほうを殺れよ!!」
と聖弥は道着姿の男に言ったが、道着姿の男は無視して僕に向かって走り出した。
僕は悪魔化しようとしたが、悪魔化する前に道着姿の男に蹴り飛ばされた。
すごいスピードだ。
「ぐわぁ!!」と僕は言い、八百屋に吹っ飛ばされた。
野菜がゴロゴロ転がっていく…。
道着姿の男は聖弥に言った。
「いいか聖弥…、戦いとは早いもの勝ちだ…」
聖弥は言った。
「っていうか松田隼人は生きてるだろうな…?」
「この程度で死ぬようならば、天真に瞬殺されてただろうな…」
と道着姿の男は言うと、聖弥が道着姿の男に言った。
「お前が瞬殺してんじゃねぇか…?」
一方、
マースさんは死神の黒剣を持って、セレシアに攻撃を仕掛けた。
しかし、ガキンッ!という音と共にマースさんの剣はビクとも動かなくなった。
「…なんだ?」
とマースさんは剣の様子を見ると、剣は硬い扇子で止められていた。
「お前の悪魔武器はそんな細っちょろい剣か?」
とセレシアは言い、マースさんを扇子が起こす突風で吹き飛ばした。
「うおッ!!」とマースさんは低い声で言い、地面に倒れ込んだ。
セレシアがマースさんに言った。
「アタシの天使武器は、そよ風から嵐まで生み出す、海王の扇子だ!!」
「鋼鉄の扇子か…。また趣味の悪い武器持ってんな…」
とマースさんはセレシアに言うと、セレシアは言い返した。
「お前のその黒い剣より趣味は悪くないと思うがな…」
一方、
僕と聖弥と道着姿の男の方は、僕が起き上がった。
「いいか、お前は手を出すなよ?こいつは俺の相手なんだから…」
と聖弥は僕を倒す気満々だった。
しかし、悪魔化した僕は聖弥に言った。
「おい、そこのガキ。俺を倒すだと?やってみろよ」
「おっ、やっと闘る気になりましたか!!」
と聖弥は僕に言い、女神の拳銃を構えた。
「まったく…」
と道着姿の男は言うと、僕の前に黒鳥が現れた。
「お前は…!!なんでここに来た!?」
と僕は黒鳥に聞くと、黒鳥は魔獣の首輪を身に着け、答えた。
「お前が天使に狙われてるって聞いて、救援に来たんだ。まさか本当に敵が目の前にいるとは思わなかったが…」
すると黒鳥は魔獣化した。
「ドウヤラコノ状況、ヤバイナ…!!」
悪魔化した僕は魔獣化した黒鳥に聞いた。
「お前…魔獣化しても日本語が話せたのか…」
道着姿の男は言った。
「魔獣化する道着姿の少年…。お前が黒鳥 鉄尾か、なかなかの手練れだと聞く。いいだろう、この天馬の棍棒の使い手、田辺 康彦が相手になろう!!」