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悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第3章 天使降臨
56/231

53話 忠告

天使と戦った次の日の朝。

僕の家に電話の着信音が鳴り響いた。

《ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリ…!!!!》

母さんがダッシュで電話機を取った。


「もしもし、松田です~」

と母さんは電話機に向かって言う。

一方、

僕は自分のベッドでまだ寝ていた。

時刻は7:45分。学校は8:30分からなので、まだ寝てても大丈夫だ。


「あら、隼人のお友達?ちょっと待ってね~」

と母さんは電話機に言い、僕の部屋に向かって言った。

「起きやがれゴラァ!!」


そのものすごい雄たけびで僕は目覚めた。

そしてリビングに行き、電話機を取った。こんな朝早くから誰だまったく…。

僕はそう思いつつ、「もしもし?」と聞くと、聞こえたのは黒鳥の声だった。


「もしもし、ゴメンねこんな朝早くから…」

と黒鳥は謝ってきたので、ここはやさしく返事を返した。

「大丈夫、大丈夫。さっきまで起きてたし!」

僕は心の中で言った。

100%嘘ついてるよな…。我ながら飽きれる…。


黒鳥は僕に言った。

「昨日、悪魔の邪眼グラヴィレイのおじさんが寺に来たんだ」

僕はその言葉を聞いた瞬間、目をパッと開け言った。

「それは本当か!!だったらすぐこっちに来てもらって、ブラックホールを…!!」

「無理なんだ」

と僕が話してる途中で、黒鳥が口を挿んだ。


「なんで…!?」

と僕は黒鳥に聞くと、黒鳥は答えた。

「自分の罪を償うとか言って、何者かを倒しに行ったんだ…」


僕は黒鳥の話を聞いているうちに、どんどん肩の力が抜けていった。

「ちくしょう…!!」

と僕はあのブラックホールの中にいる人を救えないことに苦しんだ。


ふとあることを思い出した僕は、黒鳥にも伝えることにした。

「天使武器を使ってくる奴ら知ってるか…?」

黒鳥は「いや、知らない」と答えたので僕は昨日のことを説明した。


「あいつらは俺…っていうか悪魔の継承インヘリタンスを狙っている…。お前も気を付けとけよ。」

と僕は説明の後に言うと、黒鳥は「あぁ…」と言って電話を切った。


《ツー…、ツー…、》

と電話機から聞こえたとき、僕は思った。


あの寺に電話機があったんだ…。



僕は時計を見た。

時刻は8:14分。「よし、そろそろ行くか」と言い、

僕は学校に向かって歩き出した。

もしかしたら今日も学校が戦場になるかもしれない…。

そんなことを思いながら歩いて行った…。


しかし、

学校の校門は閉まっていた。

提示版を見るとそこに書いてあったのは昨日のことだった。


【高丘中学校の生徒と我が平滝中学校の生徒関係について、合同職員会議になりました。今日の授業は行いません。】


うわぁ!!やった!!休みだァー!!!

そう僕は心の中で叫んだ。

実際、周りから見ると学校の提示版を見て、にやけているだけだが…。

そんな僕の下にある男の人が現れた。


「よぉ、隼人。こんなところでなにやってんだ?」

と僕に聞いてきたのは死神の黒剣デスブラックソードの使い手、マースさんだ。


「マースさん!久しぶりですね!!」

僕はマースさんとの再会に感動した。

だって僕から見たらマースさんはお兄さんのようなもんだから。


マースさんは学校を見て聞いた。

「今日は休みなのか?」

僕はマースさんも悪魔と関係があるので、昨日の天使のことを話した。


五分後。

説明し終えた僕は、家に帰ることにした。

今は商店街を歩いている。

……となりにマースさんもいるが…。

でも、安全に帰れるだろう。と思った僕だったが、次の瞬間。

商店街のいたる場所が爆発した。


「なんだ…!?」

と僕とマースさんは混乱状態になった。

そして僕たちの前に3人が現れた。

「お…お前たちは…!!」

と僕はその3人を見て言った。

そう、その3人とは昨日、戦った天真以外の3人だった。


聖弥が僕を見て言った。

「あの弱そうなのが松田 隼人まつだはやとか?俺には死にかけの虫にしか見えないが…」

道着姿の男が言った。

「油断はするなよ…。特に聖弥…」

「なんで特に俺なんだよ!?」

と聖弥は道着姿の男に聞き返した。


マースさんとセレシアは目を合わせ、セレシアがマースさんに言った。

「まだヌルい目をしてるな…クソ弟…」

マースさんは恐怖…いや、絶望的な顔で言った。

「なんでここにいるんだよ…姉さん…」




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