50話 天使武器の使い手
「天使武器…?」
真司が聖弥に聞いた。
聖弥は女神の拳銃を構え、答えた。
「天使武器とは、その名の通り貴様らが使う悪魔武器の対をなす武器だ。」
そのとき、
聖弥の後ろにいる金髪の男子が言った。
「聖弥はそいつの相手をしてろ。松田 隼人は俺が探す。」
金髪の男子がそういうと、聖弥以外の3人は3-Aの教室に入って来た。
「松田 隼人はどいつだ?」
と教室のドアを開けたと同時に、金髪の男子はクラスの生徒に聞いた。
僕はバレないように怪しくない態度でいたが、他のビビった男子たちが完全に僕を指差している。
う…裏切り者!!
と思ったが、まぁそれも仕方ない。
僕は正々堂々、金髪の男子の前に立ち言った。
「俺が松田 隼人だ。お前ら俺に何の用だ?」
金髪の男子は答えた。
「貴様の悪魔武器、悪魔の継承をいただきに来た。大人しく渡せ。」
「はいどうぞ。って誰が渡すか。」
と僕は金髪の男子に言った。
「お前この俺と闘る気か?」
と金髪の男子は僕に言ってきた。僕は「上等だ。」と答える。
「おい、闘うなんて危ないよ!それに相手は他の中学生だぞ!?問題になったらどうすんだよ!?」
とクラスの男子が僕に言ってきた。
が、時すでに遅し。僕は悪魔の継承で悪魔化していた。
「ここだと戦いづらい…。校庭に行くぞ。」
と悪魔化した僕はクラスの男子が言った言葉を無視して、金髪の男子に言った。
「好きにしろ。どうせお前の敗北は変わらない。」
と金髪の男子は言い、僕と金髪の男子は教室の窓から飛び降りた。
そのころ、
廊下には無数の銃弾と矢が飛んでいた。
「貴様も遠距離タイプか!」
と聖弥は真司に言った。
真司は邪神の弓矢を構え、「こいつはどうだ!」と言い、弓を引き絞り、大量の矢を放った。
「避けるのは不可能か…。ならば…!!」
と聖弥は言い、女神の拳銃をガチャガチャ変形させた。
そして拳銃は小さなマシンガンになった。
「オラァ!!」
と聖弥は言い、矢を狙って撃った。
大量の矢がどんどん潰れていった。
廊下中。いや、学校中にバラララララララララララララ…!!!という銃声が聞こえた。
そしてついに矢は全滅し、マシンガンもストックがあるらしく、また女神の拳銃に戻った。
「こいつは強ぇな…。」と真司は言い、
「悪魔のクセになかなかやるじゃないか…。」と聖弥は言っていた。
一方、
校庭では悪魔化した僕は戦闘態勢になり、
金髪の男子は右腕にある腕輪を悪魔化した僕に見せた。
「それは…!!」と悪魔化した僕は驚いていた。
そのとき、
金髪の男子といっしょにいた2人が降りてきた。
金髪の男子は僕に言った。
「この俺の名は武沢 天真。そしてこの天使武器の名は、天使の継承だ!!」
すると天真の身体三割に聖なる文字が刻まれた。
天使化した天真は言った。
「さぁ、悪魔化した貴様と天使化した俺、どちらが強いかな?」