46話 戦いの果て
ついに鬼神化した僕とサタンデーモンが戦うことになった。
体力切れのおじさんは僕に言ってきた。
「サタンデーモンを倒すには、あの骨を粉々にするしかない!あいつには弱点なんて何もないからな!」
「その通りだ、我に弱点は無い。」
とサタンデーモンは言い、僕に向かって走り出した。
サタンデーモンは骨の剣を握り、僕を斬りかかった。
しかし、
鬼神化した僕は瞬間的にサタンデーモンの背後に立ち、背中を思いっきり殴った。
バキッと音を立てながら、サタンデーモンの背中の骨が折れた。
そして鬼神化した僕はサタンデーモンの足に自らの足を引っ掛け、そのまま勢いよくサタンデーモンの足の骨を折った。
そして鬼神化した僕はサタンデーモンから離れ、言った。
「どうした?動きがトロイぜ?」
サタンデーモンは「この小童がぁ!!」と怒鳴り、折られた足の骨でも立ち上がった。
そのとき、
朱希羅たちが戦場に現れた。
「皆、隼人の援護に行け!オレは悪魔の邪眼を安全な場所に!」
すると僕は皆に言った。
「援護はいい、この街の人々を非難させろ。」
「一人だけじゃ危険すぎる!!あのおじさんだってボロボロなんだぞ!?」
と真司は僕に言ってきた。
僕は皆に言った。
「俺のには助けたい人がいるんだ。たった今もブラックホールの中に閉じ込められている。そのためにも皆には彼を助けるために生きていてほしい。サタンデーモンと戦うのはただ一人、」
そして僕はサタンデーモンを見て言った。
「このオレだけで充分だ!!」
「フハハハハハハ、言ってくれるな若蔵!鬼神の力とやらはキルビスの修行で身に着けたか知らないが、その力は五分ちょいしか持たないんだったな。だったらそろそろ鬼神化が解けるんじゃないか?」
とサタンデーモンは笑いながら僕に言ってきた。
僕はサタンデーモンに言った。
「だから残り時間でお前をぶっ潰す!!」
鬼神化した僕はサタンデーモンに向かって超高速で走り、サタンデーモンの右腕を殴り砕いた。
「ちィッ!!」
とサタンデーモンは舌打ちし、鬼神化した僕を殴った。
しかし、僕はサタンデーモンの拳を受け止め、そのままサタンデーモンの左腕も折った。
「ダメだ!そろそろ鬼神化が解ける!」
と黒鳥が言った瞬間、鬼神化は解け、そのまま悪魔化した。
サタンデーモンは悪魔化した僕に言った。
「よし、悪魔化ではこの骨は折れない!無駄だ!」
悪魔化した僕はサタンデーモンの攻撃を避けながら、頭蓋骨を殴った。
しかし、ビクともしなかった。
鬼神化と悪魔化にはすごい力の差があるのだ。
「無駄だと言ったはずだ!」
とサタンデーモンは言うと、悪魔化した僕は勢いよくジャンプし、サタンデーモンに言った。
「だったらこいつはどうだ!?」
悪魔化した僕はサタンデーモンの頭蓋骨に頭突きした。
その振動で、僕の頭はクラクラするが、サタンデーモンの頭蓋骨にはヒビが生えていた。
サタンデーモンは頭突きの振動で、後ろに転んでしまい、
悪魔化した僕はサタンデーモンの頭蓋骨をチョップで割ろうとしたが、サタンデーモンは攻撃を避け、
僕の背後に立ち、攻撃を仕掛けた。
「その腹、貫いてやる!」と言い、頭にある角で、僕を刺そうとした。
その瞬間、
サタンデーモンの動きが止まった。
「なんだ…!?なぜ動かない…!?」とサタンデーモンは混乱状態に陥っていた。
サタンデーモンはおじさんのほうを見た。
おじさんが重力でサタンデーモンの動きを止めたのだ。
「今だ隼人ォ!!」
とおじさんは僕に向かって叫んだ。
僕は後ろを振り向き、サタンデーモンの頭蓋骨を殴り貫いた。
「こんなガキに!この我が敗れることなど…!!」
次の瞬間、サタンデーモンの意識は消えた。
「終わったか…。」
とレアルは言い、僕のほうに近づいた。
悪魔化が解けた僕はサタンデーモンの死体に言った。
「これが、人間と言う名の悪魔の力だ!!」