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悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第2章 造られし悪魔
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45話 強者の激突

悪魔王は自爆したことにより戦闘不能になり、僕は爆発に巻き込まれブラックホールに飲み込まれたが、皆がブラックホールに穴を開けたおかげで、ブラックホールから脱出した。

僕は皆と合流し、悪魔の邪眼グラヴィレイという悪魔武器のおじさんの援護に向かった。


おじさんは都会方面でサタンデーモンと戦っていた。

余裕な表情のサタンデーモンに対して、おじさんはかなり体力を消耗して、息切れしていた。


「全然ダメージを受けていないか…。お前の身体は一体どうなってんだ…。」

とおじさんは汗をダラダラ流しながら、サタンデーモンを睨みつつ聞いた。

サタンデーモンはおじさんに手を向け言った。

「お前と我では、力の差があり過ぎるだけのことだ。次元が違うのだよ。」


するとサタンデーモンの手のひらが半分に割れ、割れた手の中から大量の刃物がおじさんに飛んで行った。


「なっ!?」

とおじさんもあり得ないと思っているような表情になり、その後、重力で刃物を地面に叩き落とした。

「フゥ…。」とおじさんはため息をつき、サタンデーモンに向かって走り出した。


「今度はこっちから行きますかァ!!」

とおじさんは言いながら、重力で無数の岩を持ち上げた。

「近接戦闘で挑んできたか…!!」とサタンデーモンは言い、おじさんに向かって走り出した。


その後、

おじさんとサタンデーモンは殴り合い、蹴り合い、すさまじいラッシュが続いていた。

サタンデーモンはタイミングをおじさんに合わせ、おじさんの攻撃を避けながらどんどん攻めていった。

おじさんは反撃できず、徐々に後ろに下がって行った。


「その程度かぁ!!悪魔の邪眼グラヴィレイッ!!」

とサタンデーモンはどんどんおじさんを攻め続け、おじさんは足を蹴られ、転んでしまった。

「ぐうぅ…!!」とおじさんは足を押さえ、サタンデーモンを睨みつけた。

「足の骨が折れたか?」とサタンデーモンはおじさんにトドメを刺す姿勢になり、おじさんに聞いた。


すると上から無数のトゲがサタンデーモンに落ちてきた。

その無数のトゲはサタンデーモンの身体を貫通し、地面に刺さった。

「ぐほっ!!な…なんだこれは…、何をした…!?」

とサタンデーモンはおじさんに聞いた。


おじさんは質問に答えた。

「お前に近接戦闘で挑んだとき、重力で岩をお前の上空に動かした。そして空中で重力を器用に扱って、岩の形をトゲに変えた。その後、そのトゲをお前に向かって飛ばしたってことだ。」


「バカな…!!あのラッシュの中、ずっと岩の形を変形させていたと言うのか…!?」

とサタンデーモンはおじさんに聞くと、おじさんは「そうだ。」と答えた。

そしておじさんはサタンデーモンに言った。

「諦めろ。もはやお前に反撃できる力は残っていないだろう?実はその岩に少し重力による仕掛けがあってな、どんどんお前の血を吸い続けている。少しでも無理に身体を動かせば、お前は大量出血で死ぬ。」


「くくく…、ヌフフフフフフフフフ…!!」

とサタンデーモンはいきなり笑い出した。

「何がおかしい?」とおじさんはサタンデーモンに聞いた。


悪魔の邪眼グラヴィレイ、お前も体力切れだよな、立っているのがやっとだろう…?」

とサタンデーモンはおじさんに聞くと、サタンデーモンの身体はだんだん薄くなっていった。

「この姿になるのは…、いつ以来だろうな…。」

とサタンデーモンは言いながら姿を変えていった。

身体は骨の姿になり、肉や髪の毛は全て消えた。


「それが…お前の正体か…!?」

と息切れ状態のおじさんはサタンデーモンに言った。

骸骨と化したサタンデーモンは、骨を一本身体から抜き、剣のように持っておじさんに言った。

「ここからが本番だッ!!」


骸骨となったサタンデーモンはおじさんに向かって、骨の剣を振り下ろした。

おじさんは重力を使う体力はもちろん、立ち上がって逃げる体力も残っていなかった。


すると、

骨の剣がピタッと止まった。

「なんだ…?」

とサタンデーモンは言い、骨の剣の様子をよく見ると、剣は誰かに素手で止められていた。

「お前は…。」

とおじさんは言い、サタンデーモンは骨の剣を動かすと、そこには鬼神化した僕がいた。


鬼神化した僕は骸骨となったサタンデーモンに言った。

「てめぇだけは、地獄の果てに突き落としてやるッ!!」



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