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悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第2章 造られし悪魔
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41話 レアルvsラーシ

悪魔界にある死の山の頂上では、黒鳥と真司とマースさんが魔神に選ばれし三悪魔メレポレントトライデントの一人、憎まれし小悪魔ラーシと戦おうとしていた。が、

レアルが黒鳥たちの前に現れ、こう言った。

「こいつの相手はアタシがする、元同胞の始末はアタシの役目だ!」


「元同胞?笑わせるな、ボクはお前たちを仲間なんて思ったことは一度もないぞ?」

とラーシは笑いながら、戦闘の体勢になり言う。

「こいよ、呪われし小悪魔レアル。裏切られし小悪魔の前にお前を、殺してやる。」


すると、レアルはラーシに向かって走り出した。

しかし、

ラーシは時間止め、瞬間的にレアルの背後に移動し、レアルに手を向けていた。


ラーシは「粉々になって消ちまえッ!!」とレアルに言い、手のひらから衝撃波を飛ばした。

するとレアルは後ろを振り向き、衝撃波を避けず、大きく口を開けた。


「なにやってんだレアルは!?あくびしてるのか!?」と真司はレアルを見て、マースたちに聞いた。

もちろん、マースたちから見てもレアルが何をやってるのか、わからない。

「早く逃げないと!!ラーシの衝撃波の餌食になるぞ!!」と真司はレアルに叫んだ。


そのとき、

レアルの口の中から、巨大な手が現れ、衝撃波もろともラーシを吹っ飛ばした。

「なにッ!?」とラーシも言い、不思議に思いながら起き上がった。


真司と黒鳥とマースさんは、驚きの表情を隠せなかった。

「なんだ…!?今の口から出た手は…!?」と黒鳥は言い、レアルとラーシの戦闘を見続けた。


レアルはラーシに言った。

「まだまだこんなものじゃないぞ!!」

そう言うと、レアルの髪の毛一本一本がそれぞれ手の形になり、その手の大群がラーシに襲い掛かった。

ラーシは迫ってくる手の大群に己の手を向けて、衝撃波を飛ばした。


しかし、

ラーシに迫る全ての手は、衝撃波を避け、ラーシを押しつぶした。

「ぐぅ…!!…苦しい……!!」

と手の大群に押しつぶされたラーシは言い、そのまま時間を止めた。


「時間が止まっている今のうちに、この手の大群から脱出するか…。」

とラーシは言いながら、手の大群の一本一本をどかして、大群の中から脱出した。

「狙うはレアルだな…。」とラーシは言い、レアルの背後に立ち、レアルに向かって手を向けた。


そして時間は再び動きだし、背後にラーシがいることに気付いたレアルはそのまま振り向いて、口を開けた。

しかし、ラーシはレアルに言った。

「次に放つ衝撃波は超グレート級だ!!貴様の口から出る手では破られないぞ!!」


するとレアルの口の中から、怪物の上半身が現れた。

「ギャヴヴヴヴヴヴヴゥ!!!」

とレアルから現れた怪物は叫び、口を開け、息を存分に吸い始めた。


「なんなんだ!?こいつは!?これが呪われし力なのか…!?」

とラーシも慌てながら、衝撃波を放った。

レアルの口から現れた怪物は、ラーシに向かってすさまじい光線を飛ばした。

……いや、光線なんて低いレベルではないな、破壊光線とでも言うのでしょうか?


ラーシはその破壊光線に吹っ飛ばされ、レアルは城ごとラーシを吹っ飛ばした。

そして、上半身だけの怪物はレアルの口の中に戻って行った。


レアルはそのまま意識を失い、倒れ込んだ。

真司とマースさんはレアルのほうに走り出した。


黒鳥は周りの景色を見渡した。

その景色は崩壊したのは城以外ではなく、この火山。死の山も崩壊していて、溶岩が流れていた。

真司たちがいる頂上は今は無事だが、いずれは危険な場所になる。

レアルは地面に寝かせ、真司とマースさんと黒鳥は城の外にあった黒い箱ブラックボックスを探し始めた。


しかし、一体…魔神に選ばれし三悪魔メレポレントトライデントとは何者なのだろうか…?





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