38話 堕ちた王
おじさんの前に、一人の悪魔が現れた。
「あ…あなたは…まさか…。」
とおじさんは驚いていた。
サタンデーモンは話しかけた。
「これが、造られし悪魔新作の最高戦闘兵器、デスターヌだ。」
現れた悪魔は悪魔王 デスターヌだった。
サタンデーモンは話を続けた。
「こいつは死体から人造兵器になったのだ。我はある意味、こいつに命を与えた!力を与えた!こいつは我に忠誠する最強の悪魔だ!さぁ、デスターヌ、悪魔の邪眼を殺せ!」
悪魔王はおじさんに言った。
「マジィ~?ていうか~、あんた悪魔の邪眼じゃん!元気~?オレ様はね~、一回死んじゃった♪でも元気ィ~!」
どうやら悪魔王は造られし悪魔になっても性格は変わらないようだ。
悪魔王はおじさんに言った。
「いや~、ホント悪いんだけどさ~。サタン様からの命令なんで、死んでくれるぅ?」
おじさんは返事を返した。
「わかったぁ~、死ぬぅ♪なんて言うと思いましたか?先輩。」
悪魔王は再びおじさんに言った。
「やっぱ力ずくだよねッ!!」
悪魔王はおじさんに走り出した。
おじさんは走ってくる悪魔王に手を向けた。
「ありったけの重力を食らえ!」
悪魔王は地面にめり込まれた。しかし、悪魔王は立ったままだ。
悪魔王はおじさんに話しかけた。
「確かその眼…、オレ様の眼だったよな、両方とも。再生力が強いオレ様は確か両目を無くしたお前に光を与えてやった。俺の眼も再生して元に戻ったからなぁ。」
おじさんは聞いた。
「つまり何が言いたいんです?」
悪魔王は答えた。
「つまりだ、その重力の力は俺のコピー。本物のほうが強いぞぉ?」
そういうと悪魔王は自分の身体の周りの空気を軽くした。
すると悪魔王はすごい速さでおじさんに向かって走り出した。
悪魔王は「ヨイショッ!!」と言い、拳をおじさんの腹にヒットさせた。
おじさんは腹を抱えて地面に這いつくばった。
「さすが…ですね…グフッ!!…ハァ、ハァ、」
おじさんは口から血を出したり、鼻血を出したりした。
悪魔王は話しかけた。
「重力の使い方がまだまだァ~ん、オレ様の使い方は、己の重力を軽くしてスピードアップゥ♪そしてパンチをするときは拳の重力を重くして、パワーアップゥ♪」
おじさんは気を失った。
サタンデーモンは悪魔王に言った。
「よくやったぞ、デスターヌ。だがもう一仕事だ。」
悪魔王は聞いた。
「なんだァ?街へおつかい?」
サタンデーモンは言った。
「悪魔の継承の所持者、松田 隼人の抹殺だ。」
悪魔王は言った。
「Ok!ではレッツGOする。」
そのとき、
城の中に僕たちが現れた。
サタンデーモンは悪魔王に言った。
「良かったな、探す手間が省けたぞ?」
僕はサタンデーモンに聞いた。
「お前が悪魔王の亡骸を持って行った集団のリーダーか?」
サタンデーモンは「そうだ」と返事をした。
僕は悪魔化して悪魔王を見て言った。
「最後の質問だ……悪魔王に一体、何をした!!」